この本は山下良道さんと藤田一照さんの対談をまとめたものです。
以前からパソコンの世界はアップデートを重ねて高性能になっているのに、心の世界は沢山の問題を抱えて病んでいく人が多い。心が穏やかになったり幸せになるための技法をどうして開発しないのか、不思議に思っていました。
ところがこの本にはその心を穏やかに幸せに導く技法を仏教の視点から解明しようとする画期的な本です。在来の仏教(バージョン1.0)とテーラワーダのような原始仏教(バージョン2.0)そして、その両方から編み出されワンダルマメソッド(バージョン3.0)と特に山下良道さんが歩まれた道と絡めて、心の世界の救命策が検討されています。
日本にはお寺が多いのに、そこは人の心を救う役割を果たしていない。というよりお坊さん自身が仏教によって救われていない。それに比べて東南アジアから逆輸入されたテーラワーダ仏教が心の救済としての日本の若い人たちに受け入れられつつある。しかし在来の日本文化には仏教が根強く残っていて、別の視点から取り組めばまた昔のようにお寺が救済の場所としての機能すると山下さんの熱いメッセージが込められています。
そこで提案されている問題は仏教の悟りという事、一部分の天才的な人のみが悟りを得る事じゃなく、誰もが悟りを得るメソッドが必要とも山下さんはいっています。
自らワンダルマメソッドという瞑想の技法を開発して悟りを誰もが体験できると提言しているのです。そして、それは世界観が変わるということから、「青空からのわたし」を体験すると事だとおっしゃっています。
心の世界は青空のわたしがある、もくもくと黒い雲や白い雲が湧きだしてくるが本質的には青空のわたしがあるから大丈夫だというのです。そしてこの雲の正体がシンキングマインドといいます。この湧き出る雲だけが世界のすべてだと錯覚していた所から苦しく険しい心の世界を遍歴してきたのもいいます。
そして青空のわたしを体験するのが瞑想、また仏教の役割であるともおっしゃっています。
私は「アップデートする仏教」「青空としてのわたし」そして「瞑想入門」という山下さんの本を立て続けに購入して読破し、また山下さんの法話を配信しているボスドキャッドともつながり音声の指示で瞑想体験までしました。
わたしは青空だったんだと知って、また瞑想の中でもわたしは青空だったんだと少し体験できて、今とても満たされた気持ちでいます。