朝日カルチャー教室有志による蓮沼スケッチ会レポート | みなもの会

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北海道の日本画家・中野邦昭先生の主宰する日本画の会「みなもの会」と会員、中野先生の教え子の方々の活動を中心にご紹介しています。

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私の所属する朝日カルチャー教室の有志で、先日、安平町の鶴の湯温泉前の蓮沼で蓮スケッチ会が催されました。

お宿に辿りついてみると、お話には聞いていたものの、建物と蓮沼の余りの至近距離に圧倒されます。

今回、私たちには、単に蓮の花を見るだけでなく、今ひとつの願いがありました。
それは、
「蓮の花が咲くときに立てるという『ポンッ』という音を是非聞いてみたい。」
ということ。

宿の係員さんに伺ってみると、どうやら蓮は日の出の頃に開花するらしいとのことでしたので、皆でがんばって4時過ぎに起き出し、沼のほとりに出てみました。辺りはまだ真っ暗。東の空だけがほのかに白んでいます。




東雲の空に向かって柄をのばす蕾たち



皆で耳を澄ませましたが、風の音や、沼の中の鯉が泳ぎながら時々水面に顔やひれを出す音はするものの、「ポンッ」はさっぱり聞こえません。


彼方此方の蕾を、ときどきじっと見つめます。



そうする間にも、辺りは段々明るんで来ました。




見れば、先ほどの蕾が。ほんの心持ち綻びているようにも、まったく変らないようにも見えます。


蓮の開花は、どうもとても緩やかに進んで行くものらしい。
もしかしたら「音を立てる」なんて劇的な瞬間はないのかしら?
そんな気持ちが兆しはじめましたが、それでも水辺を離れることが出来ず、
私たちは思い思いに散策しました。

開きかけの蕾がここにも


 


気づけば、背後の空を何かが急上昇して行きます。

どうやら戦闘機。そういえば、ここ早来は自衛隊の練習場のすぐ近く。

そうこうするうちに、辺りはすっかり明るくなってゆき、気が付けば、野末の木立の向こうに朝日が。


そして、根負けして2時間程部屋で休んでいる間に、日は更に高くなり、
何事もないかのように蓮は咲き乱れていました。



結局、ご一緒したお仲間の誰ひとり、「ポンッ」を聞くことは叶いませんでした。

それでも、沢山の蓮の花たちと、それに絵のお仲間の皆さんと、この夜明けのひと時を共有できたのはとても幸せな体験でした。是非、いつかまた、この蓮たちに会いに行きたいと思います。:)

企画・幹事をしてくださったYさん、ありがとうございました♪

尚、当日の様子から、鶴の湯温泉の蓮の花は、もう暫くの間楽しめるのではないかと思われます。





さて肝心のスケッチはというと、筆の遅い私は、なんとか、それぞれphaseの異なる幾つかのお花の鉛筆デッサンを上げるのに一杯いっぱいで、とても彩色にまで手が回りませんでした。
持参した絵手紙用のコンパクト顔彩は蓋を開けられることなく終わりました。^^;