歯の神経が死ぬと、あごの骨が溶ける?そもそも歯の神経とは? 歯の神経の役割 | みなものブログ

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歯の神経が死ぬと、あごの骨が溶ける?

【歯科医が解説】放置した虫歯がひどく痛くなった後、急に痛みがなくなった……。虫歯が悪化し、いわゆる「歯の神経が死んだ(腐った)」状態になると、痛みを感じなくなります。そもそも歯の神経の役割とは? 歯の神経が死ぬ原因、神経が死ぬまでの期間と過程、その後にすべき治療法・処置法について、わかりやすく解説します。

そもそも歯の神経とは? 歯の神経の役割

虫歯になると、次第に歯がしみ始めます。しみる状態を放置していると、歯の神経が死んでしまうことがあることをご存知でしょうか? 歯の神経が死んだ状態とは、一体どのような状態なのでしょう?

一般的に「歯の神経」と呼ばれているものは、神経線維の他に血管なども含む「歯髄」と呼ばれる部分です。主に次のような働きがあります。

■栄養補給 
歯の内部にある象牙質に栄養を補給して、象牙質の成長させる。

■細菌からの防御
虫歯などの細菌が、歯の内部に侵入するのを防ぐ防御機構として働く。 

■象牙質の修復
歯の神経は、表面のエナメル質の刺激に対しては、それほど痛みやしみたりを感じることはありません。歯の内部にある象牙質に刺激があると、痛みなどを感じることが多くなります。

虫歯の治療でエナメル質を削っても痛くないのに、象牙質を削る際には痛みを感じやすいのはこのためです。

歯の神経が死んだ場合の症状・痛みの経過

歯の神経がダメになると感染が進みやすい 歯の神経が死んだ状態として最も一般的なのは、虫歯や冷水などの刺激があっても痛みがまったくない状態、知覚が完全に失われた状態を言うのが一般的です。

神経が死んでしまっても、歯の内部の空洞は残りさらに、神経が虫歯菌などの細菌によって腐敗することもあるため、ガスや膿などが溜まることもあります。

神経が死んだ状態が長引くと、歯の根のさらに深い部分に細菌が進行して、顎の骨を溶かして、骨の内部に膿を貯めたりするようになります。

歯の神経が死んで痛みがなくなった場合には、虫歯が治ったわけではなく、実は防衛ラインを突破されたために、さらに深部に向かって進入が続く……、と考えなければなりません。

歯の神経が死ぬまでの期間・過程・症状

歯の神経の防御がなくなると、根の先から骨の内部に膿を貯めることもある 虫歯の進行によって神経がどのように弱っていくのか? 次のような順序が考えられます。

■早期警報期
虫歯の穴が象牙質内に達すると、虫歯菌も内部に侵入します。歯の神経は、これをしみたり、時々痛みをだすなどして早く治療を行うようにサインを送ってくれます。

■防衛期
時々痛みを繰り返しながら、それ以上虫歯菌が進入しないように必死に修復や防御を繰り返します。慢性状態になると穴の開いた状態で数年も経過することがあります。 

■弱体期
修復や防御よりも虫歯菌の力が上回ると、歯の神経はときどき強い痛みを出したりしながら、次第に弱っていきます。 

■腐敗期
いわゆる「歯の神経が死んでしまった」状態です。

歯の神経が死んだ後の治療法・処置法

歯の神経が死んでしまった場合、その「死骸」にあたる部分を取り除き、歯の神経があったスペースを完全に消毒する必要があります。さらに外部からの進入路として残らないように完全に密閉する治療が行われます。これらは一般に「歯の根の治療」として行われています。