松坂桃李、窪田正孝、瀬戸康史、千葉雄大に共通点? ヒロイン支える役で好評な“29歳俳優” | みなものブログ

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松坂桃李、窪田正孝、瀬戸康史、千葉雄大に共通点? ヒロイン支える役で好評な“29俳優”

 松坂桃李、窪田正孝、瀬戸康史、千葉雄大。映画やテレビを問わずに活躍中の4人には共通点がある。現在、ヒロイン(主人公)を支える役を演じて好評を得ている点。そして、ともに、人としても役者としても人生の岐路であろう、29歳にあることだ。

 松坂がNHKの連続テレビ小説『わろてんか』において、ヒロインの夫となった北村藤吉を、窪田は『アンナチュラル』(TBS系)で石原さとみ扮する主人公に思いを寄せながら、成長を遂げていく九部六郎を演じている。また、瀬戸は『海月姫』(フジテレビ系)で芳根京子演じるヒロインの相手役・鯉淵蔵之介を演じ、完璧な女装姿を披露するとともに、懐深い演技で見せる。千葉は先述の『わろてんか』の序盤に登場し、幼少期のヒロインを温かく見守る兄の藤岡新一を演じ、彼の話す京都弁の心地よさも話題に。続く『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)では、山田涼介演じる主人公の家でイギリスの養成学校出身の執事見習いを演じている。

参考:【画像】それぞれの作品に出演する松坂桃李、窪田正孝、瀬戸康史、千葉雄大の様子

 彼らに共通するのは、主演として立つスター性を持ちながらも、ヒロイン(主人公)の傍らにそっと立つ余裕とやさしさを滲ませることだ。バラエティ番組などで見せる素顔も、スター然としたものではなく、どこか控えめな、共演者を立てながら場を盛り上げるクレバーさを感じさせる。それぞれに、自分自身を俯瞰で見る力を持ち合わせていることが伝わってくる。

■松坂桃李

 なかでも穏と激を感じさせるのが松坂だ。2009年にスーパー戦隊シリーズの『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)のシンケンレッドで俳優デビューを果たす。大学在学中のデビューであったが、のちに退学し、人生の道として俳優業を選択した。その後、映画『ツナグ』、『エイプリルフールズ』、『ユリゴコロ』、ドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)などに出演し、順調なキャリアを重ねている。

 現在は舞台版も話題を集めたR18+映画『娼年』、役所広司主演の『孤狼の血』の公開を控える松坂は、ここ数年、挑戦的な役を演じることが多いと称されることもあるが、実は近年に限った話ではなく、作品のジャンルも演じた役柄も常に新たなものを求める姿勢を感じさせてきた。ビジュアル的には、スレンダーな長身が特徴的で、公開中の『不能犯』では非日常を感じさせる主人公に、原作コミックから抜け出たような説得力を与えている。そのルックスも、激へと転じるふり幅への武器になっているといえるだろう。

■窪田正孝

 松坂と『僕たちは世界を変えることができない。』(2011)で共演している窪田正孝も、穏と激、静と動を感じさせる役者だ。2006年、ドラマで主演デビュー。10年からスタートした映画『ガチバン』シリーズでは11作にわたって主演を務めた。『平清盛』、『花子とアン』(ともにNHK)や『Nのために』(TBS系)などで顔を広めた。テレビ版『デスノート』(日本テレビ系)の放送にあたっては、原作と映画版が根強いファンを持つため、賛否を巻き起こしたが、夜神月を演じた窪田に関しては、演技力の高さが称賛された。同じくコミック、アニメ版で熱狂的に支持されている『東京喰種 トーキョーグール』映画化の際も、窪田が主演を務めることで受け入れられた感がある。まさに彼の持つ静と動の強みを生かした作品となった。やさし気な顔とのギャップを感じさせる鍛え上げられた肉体も、役者としての強みだ。

■瀬戸康史

 ベビーフェイスに低音ボイスが魅力の瀬戸は、2005年に芸能界デビュー。翌年、舞台『ミュージカル テニスの王子様』に出演して注目を浴び、2008年には『仮面ライダーキバ』(テレビ朝日系)に主演、同時期に『恋空』(TBS系)でも主演を務めた。11年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国』(NHK)では、美少年とのイメージが強い森蘭丸役で、時代劇初挑戦を成功させた。

 近年では松本潤主演、有村架純共演の恋愛映画『ナラタージュ』でわずかな出演シーンにも関わらず、深い印象を残し、コメディ『ミックス。』では主人公たちの敵役を絶妙なさじ加減で演じて見せた。そして『海月姫』では、中性的なルックスを遺憾なく発揮。映画版との比較で放送開始前から疑問符を投げかけられていた同ドラマだが、瀬戸の女装姿は文句のつけようがなく、そこに心の葛藤もにじませて、ルックスと演技力の双方のポテンシャルの高さを見せつけている。

■千葉雄大

 学生も学生、大学生ならまだしも、高校生まで演じてしまうのが29歳になったばかりの千葉雄大。2010年に『天装戦隊ゴセイジャー』(テレビ朝日系)のゴセイレッドでドラマデビュー。ドラマ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』と『兄に愛されすぎて困ってます』(ともに日本テレビ系)でドラマ版と映画版への出演、映画『幕末高校生』、『アオハライド』、『殿、利息でござる!』、『帝一の國』などに出演してきた。さすがに今後は高校生の役はなくなっていくだろうが、愛らしい風貌を逆手に取った役など、今後もビジュアルを生かした役は多くあるはずだ。先日、NHKの新年度の語学番組への出演も発表されたが、こうした俳優業の外での経験も、自分を俯瞰して見られる千葉ならば、いい方向へとつなげられるのではないだろうか。

 29歳で、ともに地に足のついた空気を身にまといながら、バッティングしない魅力を放つ4人。30代、40代は、人間的にも仕事の面でももっとも充実しうる時期であり、彼らがそうした人生の局面にそろって突入していくのは、今後生み出されていく作品群を待つ私たちとしては何とも頼もしい。