https://matome.naver.jp/odai/2146995271295622401

【【神秘体験】 デカルトと松果体】

 

考える主体としての自己(精神)とその存在を定式化した「我思う、ゆえに我あり」は哲学史上でもっとも有名な命題の1つである。
そしてこの命題は、当時の保守的思想であったスコラ哲学の教えであるところの「信仰」による真理の獲得ではなく、信仰のうちに限定してではあれ、人間の持つ「自然の光(理性)」
を用いて真理を探求していこうとする近代哲学の出発点を簡潔に表現している。
デカルトが「近代哲学の父」と称される所以である。

 

デカルトと松果体

 

 

実体二元論の代表例であるデカルト二元論の説明図。デカルトは松果腺において独立した実体である精神と身体が相互作用するとした。1641年の著作『省察』より。

デカルトはこの世界には物質と精神という根本的に異なる二つの実体があるとし(現代の哲学者たちの間ではこうした考え方は実体二元論と呼ばれている)、
その両者が松果体を通じて相互作用するとした。

デカルトは松果体の研究に時間を費やし、そこを「魂のありか」と呼んだ。
松果体が人間の脳の中で左右に分かれていない唯一の器官であると信じていたためである。

この観察は正確ではない。顕微鏡下では、松果体が2つの大脳半球に分かれているのが観察できる。
松果体に関するほかの理論としては、流体を放出するバルブとして働いているというものがあった。
手を頭に当てて思索を行うと、そのバルブを開くことができると考えられていた。

 

 

実体二元論の概念図。実体二元論は思推実体、魂、精神など様々な名前で呼ばれる、能動性をもった非物質的な実体の存在を仮定する。この実体は脳から情報を受け取り、脳に指令を返す。このモデルは時に心に関する管制塔モデルである、という風にも表現される。

松果体

古代エジプトではホルスの目の形が松果体と同じ形をしています。

また松果体は人間にイメージを見させる働きをするそうですが、太古の人々やアボリジニ族の人々はテレパシーや透視力を日常の生活に取り入れていたため、松果体をみずみずしく保ち続けていたそうです。そんな松果体の身体への働きですが、私たちの意識に深く関係するセロトニンというホルモンを分泌しています。光を目と連動しながら、松果体を通して受け取った光を脳下垂体を通して身体の中の水分を通じてすべての細胞へと伝えています。凄いですね!松果体は光のセンターのようなもの。第六チャクラ(別名:精神的チャクラ)も松果体に当たります。

松果体(しょうかたい、英語:pineal body)は、
脳に存在する小さな内分泌器である。
松果腺 (pineal gland) 、上生体 (epiphysis) とも呼ばれる。
脳内の中央、2つの大脳半球の間に位置し、
間脳の一部である2つの視床体が
結合する溝にはさみ込まれている。
概日リズムを調節する
ホルモン、メラトニンを分泌することで知られる

 

 

『松果体は「第三の目」とも呼ばれている。
なぜなら「光」は、受容体である目と連動しながら松果体を通して入るからである。
そして受け取られた光は脳下垂体を通して下方に送り出され、身体の中の水分を通じてすべての細胞へと伝えられていく。
このようにしてDNAが充電されることによって、意識も覚醒させられるのだ。』(エハン・デラヴィ)

『エジプトの「ホルスの目」は、人間の脳内の覚醒により、
宇宙とつながる脳内ユニバースを表している。』(中山康直)

『松果腺は生まれたときには非常に発達している。子供が大きくなって松果腺に刺激が不足したり十分に使われずにいると縮小してしまい、右脳の感情や直感よりも左脳の論理を
多く使い始めるようになる。』(シャーリー・マクレーン)

 

昆虫や爬虫類では「第三の眼」と表される松果体ですが、発生学的にも「目」の発生と類似性があります。

脊椎動物の祖先である脊索動物が誕生した時には、まだ眼と呼べる構造はなく、脳の中に光受容細胞がある状態でした。
この光を感じ取る細胞が、脳のあちこちにある程度まとまって発生するようになり、そのうち左右に飛び出した部分が眼となりました。

生物によってはこの光受容細胞の集合場所が複数あり、その一部が松果体として独自の進化を遂げることになったのです。

 

魚や両生類の松果体には、眼と同様に光受容能があり、この光情報を他の神経系に伝達する役割をもっています。

鳥の松果体は、生物時計の機能を持ち、外界の光情報をもとにして体内時計との時刻のずれを調整していると言われています。

そして、ほ乳類の松果体には光受容能や時計機能はなくなり、ホルモンなどの内分泌器官となっています。
このように、動物の進化に伴い、松果体の構造・機能は非常に大きく変化してきましたが、
これほど変化する器官も珍しいのです。

 

松果体の脳進化における特異的な点は、進化過程で機能を変化させていることは無論ですが、その機能変化は松果体細胞の構造変化によっていることが挙げられます。

視細胞から神経細胞へ、そして内分泌細胞への変化であり、それらはある特定の条件、
例えば、ノルアドレナリンの過多であったり、カリウムイオンの濃度といった環境の変化に応じて細胞組織と構造を変化してきたと考えられているのです。

 

 

脳の内分泌器官である人の松果体が主要に生成するホルモンは、「メラトニン」です。

メラトニンは睡眠をコントロールするホルモンであり、松果体ではセロトニンからメラトニンが作られます。
夜暗くなることで松果体がメラトニンを生成し始め、メラトニンの増加によって人は眠くなるのです。

そして、朝の光によってメラトニンの生成は抑制され、活動性を高めるセロトニンが増えてきます。
 
光受容能を失って内分泌器官となった人の松果体ですが、他の器官が受信した光情報を元に機能を発揮していることは、松果体の進化過程と無関係ではないのでしょう。
そして機能が異なりますが、役割としては鳥と同様に概日リズムを松果体が司っているのです。
 
なお、以前に調査した「海馬」はセロトニンが抑制された状態(眠りの状態)でシータ波を受けることで神経細胞を生成し、記憶機能を高めていましたので、海馬の記憶にも松果体が深く関係しているといえます。

 

 

危機を察知して脳や体全体に指令を送るのは「扁桃体」であり、心拍や呼吸や運動神経系を制御して危機に備える指令を発する扁桃体は、脳幹などの本能的な古い脳との繋がりが強いといえます。

対して松果体は、その進化過程から明らかな様に扁桃体が形成される以前から存在する器官であり、脳幹などの古い脳ともより密接に関係していると考えられます。

実際に松果体は脳の深部に到る3つの神経節細胞を有し、その一つは脊髄の巨大なニューロンとも結合しています。
 
松果体と古い脳との連絡が強いことは、人類における本能的な行動様式や進化過程で
様々な外圧や環境変化に対応してきた
古い記憶(無意識の記憶、集団的記憶)との関係も強いことを示唆します。

個体における生死に関わる危機に際して見る幻覚は、人類が共通に持っている古い記憶に由来する可能性が高いと考えられるのです。