さ~て、先日、ある資料を読んでいましたら、『短期記憶障害』と言うモノに出会う機会がありました。

 

その資料から、概要は理解出来たのですが・・・さらに、少し調べて見る事にしました。

 

以下、朝日生命の公式ホームページに掲載されていた内容を転載させて頂きます。

 

尚、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。

 

認知症の症状<短期記憶障害>

~短期記憶障害の症状とは?対応方法や種類を解説~

認知症を発症すると、程度に差はあってもほとんどの方に記憶障害が現れます。

 

記憶は人が生活するうえで不可欠な能力です。

 

そんな記憶に障害が起こると日常生活や社会生活において様々な支障をきたします。


ここでは、記憶障害の中でも「短期記憶障害」に焦点を当てて解説します。

 

記憶障害について知りたい方や、認知症者への対応方法や対策で困っている方は是非、ご覧下さい。

 

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短期記憶障害とは

短期記憶障害とは、短い時間内に起きた新しい出来事を記憶する機能が低下する事です。

 

「1時間前にしていた事を思い出せない」「今日の日付が分からない」の様な症状が見られます。

 

短期記憶障害の原因は、記憶を司る「海馬」の異常です。

認知症にはいくつか種類がありますが・・・どの認知症も症状が進行すると(程度の差はあれ)記憶障害が認められます。

また、短期記憶障害と良く混同される「もの忘れ」は、原因、忘れる範囲、自覚症状の有無が異なります。

 

短期記憶障害は、脳血管障害や異常タンパク質の蓄積など脳の障害で発生するものです。

 

朝食を摂った事、自体を忘れるなど「物事のすべてを忘れる」のが特徴で、そもそも忘れた事にすら自覚がありません。

一方、もの忘れは加齢による自然な脳細胞の萎縮や減少で生じ、朝食を摂った事は覚えていますが・・・「朝は何を食べたっけ?」の様に「物事の一部を忘れる」のが特徴です。

 

忘れた事は自覚して居り、指摘されると思い出す事が出来ます。

 

  認知症による短期記憶障害 もの忘れ
原因 何らかの原因による脳の障害 加齢による脳細胞の萎縮や減少
忘れる範囲 物事のすべてを忘れる 物事の一部を忘れる
自覚症状 なし あり

 

記憶は、心理学の領域において大きく長期記憶と短期記憶、感覚記憶に分類されます。

 

また、臨床神経学的には、記憶の保持期間で「即時記憶(数秒程度の保持)」「近時記憶(数分~数か月程度の保持)」「遠隔記憶(数か月以上の保持)」に分類されます。

 

臨床神経学領域での即時記憶は、心理学領域の短期記憶に該当し、臨床神経学領域の近時記憶と遠隔記憶は、心理学領域の長期記憶に該当します。

また、長期記憶には意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶といった種類があり、短期記憶にはワーキングメモリー(作業記憶)があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

<短期(即時)記憶障害>

短期(即時)記憶は、数秒~数時間と比較的短い時間の記憶です。

 

短期記憶に障害が生じると、数秒〜数時間前に行っていた事を思い出せないため日常生活に大きな影響が現れます。

 

短期記憶は長期記憶よりも先に障害が生じる場合が多いです。

下記のいずれかの症状が見られる方は、認知症による短期記憶障害である可能性があります。

● どこにいるかわからない
● 5分前に聞いた話を覚えていない
● 今が何月何日か思い出せない
● 今の季節がわからない
● 物を置いた場所をすぐに忘れる
● 同じことを何度も聞いたり話したりする

<長期(近時・遠隔)記憶障害>

長期(近時・遠隔)記憶は、数日~数週間もしくは数10年の記憶です。

 

昔の記憶を思い出せなかったり、覚えていても時系列がバラバラに成ったりなどの症状が見られます。

 

また、新しい出来事を長期間にわたって覚えておくのも難しくなります。

下記のいずれかに当てはまる方は、認知症による長期記憶障害である可能性があります。

● 薬の飲み忘れが多い
● 子供や家族の消息がわからない(思い出せない)
● 自分が結婚していること自体を忘れている
● 昔の出来事の時系列がバラバラ
● 数日前に立てていた予定を忘れてしまう
● 一般的な知識が抜け落ちている
● 家族や友人など親しい人の名前が思い出せない

<エピソード(出来事)記憶の障害>

エピソード記憶は、経験や体験した事の記憶です。朝食を摂ったかどうかは、短期記憶の障害だけで無く、エピソード記憶の障害も影響しています。

 

「いつ、どこで、何を、どの様に」と言った記憶に障害が生じ、朝食を摂ったと言う「体験」の記憶が抜け落ちます。

エピソード記憶の障害は、記憶に対するリハビリでも影響が現れます。

 

リハビリ自体を忘れるため、リハビリの効果が得られにくいのです。

<意味記憶の障害>

意味記憶とは、「地球は丸い形をしている」の様な知識の記憶です。

 

障害が生じると、蓄積された知識が抜け落ちて仕舞います。

 

他にも花や道具の名前なども思い出せないと言った症状が見られるのも特徴です。

「アルツハイマー型認知症」では、意味記憶よりエピソード記憶の障害が目立ちます。

 

一方「前頭側頭型認知症」ではエピソード記憶より意味記憶の障害が目立つ事が知られています。

 

この様に、認知症の種類によって意味記憶障害の程度は異なります。

<手続き記憶の障害>

手続き記憶とは「身体で覚える記憶」を指します。

 

自転車に乗る、車の運転をする、野球を練習して技術を身に付けるなどは手続き記憶によるものです。

 

手続き記憶に関わっている主な脳の領域は「大脳基底核」や「小脳」です。

 

他にも脳の様々な部位が連携を取り、手続き記憶を行っています。

 

しかし、認知症を発症すると全体的に脳の萎縮および障害が生じるため、身体で覚えるのが困難になります。

<記憶障害の進行>

認知症の種類によって、記憶障害の進行程度は異なります。

 

認知症の中でも、アルツハイマー型認知症の進行は緩やかな場合が多いため、記憶障害の程度も緩やかに進行します。

脳血管型認知症以外の認知症では、健常人がド忘れしただけの様に感じる症状が初期に見られます。

 

以降、本人の自覚がないところで徐々に記憶障害が進行し、周囲の人が異変に気付きます。

 

脳血管型認知症の記憶障害は、脳血管障害の程度に左右されるため例外です。

記憶が障害される順番は、短期記憶→長期記憶(エピソード記憶→意味記憶→手続き記憶)で、比較的手続き記憶は残りやすいとされています。

 

(以下、略)

 

村上友太〔医師〕

医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事。現在、東京予防クリニックで勤務。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、神経内視鏡技術認定医、抗加齢医学会専門医。
日本内科学会、日本認知症学会などの各会員。

 

と言う事です。ありそうな事が多々ありますね。

 

ところで、先日、ある文章を読んでいましたら、『ねび整う』と言う表現に出会いました。

 

これまでに、接した事がある様な?微かな記憶はあるのですが・・・そこで、少し調べて見る事にしました。

 

以下、精選版 日本国語大辞典に掲載されていた内容を転載させて頂きます。

 

尚、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。

 

おとなびて容姿が整う。ねびととのおる、事だそうです。

 

では、本日の小職の予定です。

 

今日は、講演会出席のために神奈川県小田原市に行って参ります。

 

そして、今日は、処暑・・・暑さも収まって来ますかね?