さ~て、先日、ある資料を読んでいましたら、漫画作品にひとつが能と狂言の共演を生むとの話しを知りました。

 

興味を持ちましたため、さらに、、調べて見る事にしました。

 

以下、『能楽マガジン Noh+(プラス)』の公式ホームページに掲載されていた内容を転載させて頂きます。

 

尚、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。

 

今夏 漫画作品『日出処の天子』の能・狂言化が決定


山岸凉子女史による漫画作品『日出処(ひいづるところ)の天子』の能・狂言作品が今夏に上演される。
 

演出・出演は野村萬斎師、監修は大槻文藏師(人間国宝)が担当する。



【『日出処の天子』について】

「日出処の天子」は雑誌「LaLa」にて昭和55年(1980年)4月号から昭和59年(1984年)6月号まで連載された山岸凉子による漫画作品。単行本(花とゆめコミックス)は全11巻。

 

昭和58年(1983年)第7回講談社漫画賞少女部門を受賞。平成6年(1994年)白泉社文庫立ち上げの作品として刊行。

 

平成23年(2011年)メディアファクトリー「日出処の天子 完全版」刊行。

 

時は飛鳥時代前夜、権勢を誇る蘇我氏の後継者たる毛人。

 

父に連れられて出仕した朝廷で、厩戸王子と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語。

 

日本の漫画界を代表する最高傑作。

 

 

【原作者 山岸凉子先生よりコメント】

サブカルチャー、ポップカルチャーに位置づけられているマンガを、 日本で最古の伝統芸能である“能・狂言”で舞台化する!? それも私の作品『日出処の天子』を! 最初にお話を頂いた時は、ただただ驚き、次に大きな嬉しさに包まれました。

 

あの極限まで削ぎ落とされた舞台で、どの様に演じられるのか!? “能・狂言”に全くの素人の私としては正直ハラハラ、ドキドキ。 そしてワクワク♫なのです!


幽玄(奥深く、はかりしれない)の世界を極める“能”、 人間のおかしみを暖かく笑う“狂言”。 

 

ほぼ異業種とも思えるマンガを“能・狂言”で表現しようと挑戦して下さる 大槻文藏さん、野村萬斎さんに深く感謝すると共に尊崇の念に耐えません。


また、この新しい“能・狂言”で、大槻文藏さん、野村萬斎さんと共に重要な役を担って下さる若手の皆さんにも期待しています!

 

【演出・出演 野村萬斎師よりコメント】

中学生の時に大変興味深く読ませて頂いた「日出処の天子」を舞台化出来ると言うお話に驚きと喜びを噛み締めました。

 

壮大な大河ドラマであり、能舞台という最小の空間で最大のドラマをお見せする事は、ひとつの挑戦であり大きな楽しみでもあります。


皆さんの御期待に添える様、能狂言の叡智を尽くして挑みたいと思います。


物語全体が持つ超自然的な、かえって超自然的であるからこそそれを具現化してきた能狂言の手法が生きるのでは無いかと思っています。

 

チケット発売などの詳細は追って発表される予定。

(以下、略)

 

と言う事でした。はたして、どの様な舞台に成るのでしょうかね?

 

ところで、またまた、ある資料を読んでいましたら、『心学草染草(しんがくはやそめぐさ)』と言うモノに出会う機会がありました。

 

ん~?、と言う事で、少し調べて見る事にしました。

 

以下、改訂新版 世界大百科事典に掲載されていた内容を転載させて頂きます。

 

尚、執筆者は、水野稔氏です。

 

また、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。

 

黄表紙。山東京伝作。北尾政美(まさよし)画。寛政2年(1790年)刊。3冊。

 

人間の行為はすべて内にある善魂(ぜんだましい)と悪魂(あくだましい)のなすわざである事を、商家の息子・目前屋理太郎の身持ちの上にあらわすと言う作意。

 

悪魂のしわざによって放蕩した事から勘当され、盗賊にまで落ちたが・・・善魂の勢力挽回によって教化されると言う、黄表紙としては理屈くさい作品であるが・・・善悪の魂の争闘と、理太郎の行動とを二重の画面にあらわした面白さで好評を博した。

 

江戸における中沢道二の心学の流行をとり入れ、寛政改革の時代的風潮に応じ様とした作者の機敏さも伺われる。

 

この善玉悪玉の趣向は、以後小説にも演劇にも多く模倣された。
 

では、本日の小職の予定です。

 

今日は、終日、山積している書類と格闘します。