さ~て、先日、ある資料を読んでいましたら、久し振りに『差出の磯』に出会いました。
小職、周辺を散策した想い出が微かに・・・今日は、小職の記憶を蘇らす意図もあり『差出の磯』に関し、少し見て参ります。
以下、公益社団法人やまなし観光推進機構の公式ホームページに掲載されていた内容を転載させて頂きます。
尚、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。
古今の和歌を彩った景勝地の社
山梨県山梨市の中心を流れる笛吹川沿いに、大きな一枚岩がせり出し、内陸にありながら磯場の様に見える場所があります。
「差出の磯」と呼ばれ、古来より聖地として多くの和歌に歌われて来た名勝です。
『古今和歌集』の一首「志ほの山(塩ノ山) 差出の磯に 住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく」をはじめ、奈良・平安時代から近代まで、40首以上の和歌に歌われて来ました。
鴨長明の『方丈記』中の和歌に登場する他、昭和初期には与謝野晶子もこの地を訪れて歌を残しています。
差出磯大嶽山神社;差出の磯のそばにあり、神社の名前にも成っているのが差出磯大嶽山神社で、表参道は秩父往還と交差しています。室町時代の文安5年(1448年)、甲府盆地で大規模な干ばつが起きた時に、雨乞いの神事をしたところ大雨が降り、喜んだ人々がこの場所に塔を寄進したと言う文献が残されています。
毎年4月29日に行われる例祭「差出の磯大嶽山春まつり」は1万人を越す参拝者が訪れ、山梨県の峡東地域で最大のお祭りとして知られています。
神社の境内からは甲府盆地・富士山を一望する事が出来、国土交通省の「関東の富士見百景」に指定されています。