さ~て、先日、ある資料を読んでいましたら『コロンブスの交換』と言う表現に出会いました。

 

興味を持ちましたので、少し調べて見ました。

 

以下、一般社団法人ラテンアメリカ協会の公式ホームページに掲載されていた内容を転載させて頂きます。

 

尚、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。

 

『コロンブスの不平等交換 -作物・奴隷・疫病の世界史』  山本 紀夫

平成29年(2017年)4月24日 00:34:35

 

 『コロンブスの交換』は、新大陸到達と同時に始まったトウモロコシ、ジャガイモなどの新大陸産品の欧州への伝播と、旧大陸からの牛馬、羊等の家畜や小麦、砂糖キビ、コーヒー等の持ち込みを指す。

 

一見平等なやり取りと錯覚しがちだが・・・新大陸の人口を激減させた疫病の持ち込み、砂糖キビ生産のために連れてこられてその後長く続いた奴隷制等も挙げて、著者はコロンブスの“発見”以降に持ち帰られ黄金より価値をもたらした新大陸原産の作物をはじめ、一方が得るところ大であった不平等な交換と断じている。


 農学を修め民族学に転じ主にアンデス高地で調査を積み重ねてきた著者だけに、トウモロコシとジャガイモが採集から栽培され、数千年かけて改良されて重要な文明の基と成った事、それが欧州、すぐ後にアフリカやアジアにまで伝えられ、現在に至るまで世界を救った食料に成っている事を詳述している。

 

反対に、当初から砂糖生産の適地を求めて持ち込まれた砂糖キビは、西インド諸島、ブラジル東部等で大規模に栽培される様に成った。しかし、一緒に持ち込まれた疫病で人口が急減した先住民に代わる労働力をアフリカ西部から大量に拉致してきた奴隷に課した。

 

新大陸征服を可能にした馬と牛の牧畜開始は、パンパや北米草原で先住民から土地を奪う事に成った。

 

新大陸から逆に梅毒などがもたらされているが・・・天然痘、はしか、インフルエンザと言った疫病はほとんど一方的に旧大陸からの伝播が人口に壊滅的被害を与えている。


 こうして見ると、等価交換をいう意味合いを与える『コロンブスの交換』は、新大陸原産の作物への長年の先住民の栽培の改良や貯蔵の工夫等があった事を評価せず、コロンブスの「新大陸発見」には大きな負の側面があった事を指弾している。
                                 〔桜井 敏浩〕
(KADOKAWA(角川選書 579) 2017年1月 246頁 1,700円+税 ISBN978-4-04-70359208 )

 〔『ラテンアメリカ時報』2017年春号(No.1418)より〕

 

と言う事でした。様々な面で考えさせられますね。

 

ところで、先日、またまた、ある資料を読んでいましたら『合扇(あわせおうぎ)』と言う言葉に出会いました。

 

ん~?と言う事で、少し調べて見ました。

 

以下、精選版 日本国語大辞典に掲載されていた内容を転載させて頂きます。

 

骨の両面白絹または紙を貼った扇。昔の扇は一面だけ絹または紙を貼った、と言う事でした。

 

では、本日の小職の予定です。

 

今日は、先ず、公共施設の運営に関する会合に出席して来ます。

 

その会合が終わり次第、児童障碍者通所施設に参り、基礎的科学実験を実施して来ます。

 

子供達が愉しんでくれると良いのですがね。