さ~て、先日、ある資料を見て居ましたら『蜘蛛の巣理論』と言う言葉に出会いました。
全く意味が分からず、そのために調べて見ました。
以下、内島敏之氏の解説を拝借します(小学館 日本大百科全書出典)。
蜘蛛の巣理論とは、価格変動に対して、需要量や供給量が時間的ずれ(タイム・ラグ)を伴って調整される点を考慮した需給均衡の経済モデルだそうです。
価格と需給量の時間的経過をグラフ化した場合くもの巣に似ているので、この名があるのだとか。
生産に時間掛かる農畜産物の価格などの場合に、この型の循環が見られる事が多いそうです。
今、需要はタイム・ラグを伴う事無く、その期の価格により決定され、供給はタイム・ラグを伴い、1期前の価格により決定されるとします。
第0期の価格をP0とし、第1期の供給量S1は前期の価格P0により決まります。
第1期の市場が清算される(つまり需要と供給が一致する)には、価格はP1に下落せねばならない事に成ります。
この時に供給量S1は需要量D1と等しく成ります。
第1期の価格P1に対して第2期の供給量はS2に決まり、これに等しい需要D2があるためには価格はP2でなければならない事の成ります。
以下、同様にこの過程は無限に続き、蜘蛛の巣の様な形を作り出します。
需要曲線DDと供給曲線SSとの交点が均衡であるものの、終局に蜘蛛の巣径路が均衡に収束するか否かについては図に示した3通りの場合が考えられます。
(1)は均衡に収束する安定的な場合、(2)は均衡に収束する事無く発散する不安定な場合、(3)は均衡に収束もせず、また発散もせず、一定の径路を循環する中立的な場合。
これらの図から、均衡の安定性は、需要曲線と供給曲線の傾きに依存する事が分かります。
即ち、需要曲線の傾きの絶対値が供給曲線の傾きの絶対値よりも小さいならば均衡は安定(図の(1)の場合)、需要曲線の傾きの絶対値が供給曲線の傾きの絶対値より大きいならば均衡は不安定(図の(2)の場合)に成ります。
また、需要曲線と供給曲線の傾きの絶対値が同一であれば、図の(3)の様に一定の径路を循環し、収束も発散もしない、と言う事に成ります。
侘助と言う言葉は、安土桃山時代、茶道隆盛の時期に生まれたものと察せられます。しかし、はっきりしません、と。
一般的には豊臣秀吉の朝鮮出兵時に侘助という人が持った帰って来たとか茶人、笠原侘助に因んでとされているのだとか。
『侘びた数寄屋向きの椿』が『侘び数寄椿』に成り『侘助』に成った?
実際、古今を問わず茶室の花として椿は多く使われています。
茶碗のモチーフとしても椿では無く敢えて『侘助(わびすけ)』としているものもあり茶人の拘りが垣間見えます、と。
ただ、安土桃山時代以前の古典文学には侘助は出て来ない由。
しかし、近代になると俳句の季語として非常に多くの句に読み込まれいるそうです。
高浜虚子の・・・侘助や障子の内の話し声・・・は特に有名。
また、都はるみの散華という歌の冒頭「桜、れんぎょう、…、侘助、寒牡丹」(以上引用)と日本の四季を花で表し、冬の代表として侘助を挙げているのだとか。
では、本日の小職の予定です。