長らく母の話にお付き合い頂き
感謝します!m(_ _)m
親父が天国に行ってしまい…
母は人生を考えられなくなりました。
毎日、浴びる程、酒を飲む、
と云う言葉がありますが…
母は毎日、浸かる程、酒を飲んでいました。
前述しましたが、母の酒の強さは
ハンパではありません。
日本酒一升一気飲みは約10秒!
(決してマネしないで下さい)
高度数のウィスキーはストレートでグイグイ!
(良い子のみんなはマネしないでね)
日本酒一晩に八升飲んだり!
(絶対にマネしないで下さい)
そんな酒の強さですから
悲しみを紛らわす為に飲んでも
なかなか身体は壊れません!
「飲み過ぎて早くパパの所へ行くんだよ!」と母は云います。
まだ母も四十代でしたから
私は正直、母に再婚をすすめました。
母は
「あぁ良いよ!再婚してやるよ!
じゃあお父さん以上の相手を探してきな!」
…これはハードルが高いσ(^_^;)
結局、母は生涯、再婚しませんでした。
正直話、酒を一滴もやらない私、
二代目・三波伸介と母は
考え方が合わず良くぶつかりました。
母の晩年は
家内(三波ちぇこ)が居てくれたので
本当に助けてもらいました。
この場をかりて感謝します!
紆余曲折、波乱万丈な人生を
送って来た母ですが
誠に幸せな人生だったと思います。
母が入院中の病院から連絡が
来ました。
「危篤状態なので至急来て下さい」
私と家内は直ぐに直行しました。
医師から
「意識が遠のいていますので息子さん、話し掛けて下さい!」
私は「よぉ!おっ母さん!」と
話し掛けました。
母は薄目を開けてくれました!
医師も「おぉ!意識が少し戻った!息子さん、もっと話し掛けて下さい!」
私は母の顔を覗き込み話し掛け様とすると
母は手を差し伸べてきました。
私は母の手を握りました。
母はハッキリと云いました。
「あらっ!お父さん!やっと迎えに来てくれたのね!」
その場の全員、ずっこけました(笑)
私は「俺はあんたの息子だよ…!」
そう云おうとしましたが
お医者さんがお父さんのフリをして下さいと云うのでそのまま演じました。
母は天国に行きました。
母とはあんなにケンカばかり
していたのにガックリ来ました。
葬儀では私の友人達が
もの凄い号泣をしていました。
みんな母に酒を教えられた人です。
私より友人達の方が号泣してました。
母の棺の側で
私はうたた寝をしていました。
夢に親父が出て来ました。
「伸一(私)、お母さんの棺の中に使い古しの余計な物を入れるなよ!
俺が天国で新品を用意しておくから!
お母さんは身体ひとつでこっちに来させろ!
良いな!」
私は親父には逆らえませんから
云われた通りにしました。
母の棺には先代の弟子達の子供達の
手紙だけ入れました。
母の告別式を終えて
私はまた親父の夢をみました。
ブルーのスーツを着た親父が
母の手を握り
笑顔で天国に連れて行く夢でした。
喜劇役者の私が
お涙頂戴の話は似合いません。
しかし私が今、ここに居るのは
ご先祖様、両親のおかげです。
今日は私の誕生日です。
誕生日とは両親に感謝する日と
佐々木将人先生に教わりました。
母と親父に感謝を込めて
母の話、これにて最終話とさせて頂きます。
皆様、本当に沢山のメールとコメントありがとうございます(^∇^)
母と私です。