響ローラの奇跡を信じた2023年5月 | 南野やじオフィシャルブログ「南野やじの他力本願2」by Ameba

響ローラの奇跡を信じた2023年5月




南野やじでございます。

今月20日の土曜日、東京錦糸町の「rebirth(リバース)」で、響(ひびき)ローラさんとバンドメンバーの皆さん「ROLA in JUSTICE」のライブが開催されました。

ローラさんの事を、このブログで御紹介するのは随分と御無沙汰になってしまいました。

2012年からコロナ禍になるまでの8年間、私は地元の長崎で芸人活動をしていましたが、全く認められず、自信を失い自暴自棄に陥っていました。

すがる思いでローラさんへ会いに行ったのが2014年11月7日の夜でした。ローラさんが長崎の繁華街で経営されてるお店「ローラパラダイス」で、熱く優しく温かく激励して頂きました。

響ローラさんは墨田区の生まれ。
堀越高校の芸能コース出身で、元々はゴリゴリのアイドル活動をされてた方です。(詳細は、響ローラさんのYouTubeを御覧頂ければと思います。)
しかし、1990年頃。芸能界に嫌気がさしたローラさんは、当時お付き合いされてた女性と、縁もゆかりもない長崎の地へやって来ます。
以来33年間、この土地でまさにゼロからガムシャラに生きてきたローラさん。最初の10年間は想像を絶する苦労の連続だったローラさん。そんな状況から一人、また一人と周りに応援して下さる方々が現れました。普段から「長崎が大好きだ」「僕には歌しか無いけど長崎を元気にしたい」と常々口にするローラさんは、いつしか地元の誰もが知る存在となりました。

私は、ローラさんほど純粋で真っ直ぐな方を知りません。普通、人間は年齢を重ねると打算的になるものですが、ローラさんは裏表が一切無い方です。文字通り「永遠の少年」です。私が2017年のNBCまつりで司会進行を務めさせて頂いた際に「皆様お待たせいたしました!東京の下町が生んだ叩き上げの熟年アイドル!響ローラの登場でーす!!」とローラさんを呼び込みさせて頂きました。私にとっても最高の「想い出」となってます。

長崎の為に長崎の為にと、ずっと無理をし続けて頑張ったせいでしょうか、2020年11月11日、末期の前立腺がんである事が発覚しました。余命3年。

ローラさんとお会いするのは3年半ぶりでした。既にガン細胞は骨全体に転移しており、本来はステージに立って歌う事なんて不可能な状態です。実際、足元がおぼつかない状況でしたし、途中、椅子に座るシーンも何度かありました。それでも、歌声だけは、いつもと全く変わらないんです。そして遂に、2時間のステージを立派にやりきったのです。今回の錦糸町rebirthでのライブは堀越高校時代の同級生の皆様が諸々の段取りをして下さったとの事。会場は超満員。長崎からの来場者も多数。客席にはローラさんの1学年後輩でいらっしゃる盟友・竹本孝之(たけもとたかゆき)さんの姿も。

私は、このライブが、ローラさんの生涯最後の舞台になるかもしれないと思って、最前列でずっと泣きながら観てました。でも、ローラさんは2024年9月11日の還暦コンサートを長崎ブリックホールで開催するという目標があります。あと1年と3ヶ月。ローラさんなら奇跡は起きる、起こせると信じた2023年5月20日でした。

ライブ翌日、私はローラさんにメールしました。「私が芸人を続けているのは、響ローラさんの凄さを世の中に証明したいからだという思いもあるんです。」と。時間は有限です。人生は短いです。今日も一生懸命頑張ります。