最高の理解者 竹内幸輔様へ | 南野やじオフィシャルブログ「南野やじの他力本願2」by Ameba

最高の理解者 竹内幸輔様へ

竹ちゃん。

いやいやいや……早いって、そっちへ行くのが。

人生で最も激しい腹痛に襲われた日、必死の思いでTwitterを更新したのかな?竹ちゃんだって、あのツイートが生涯最後の呟きになるなんて竹ちゃん自身も思ってなかったでしょ?

「うわっ!マジかよ!俺、死んだの?嘘でしょ?」って竹ちゃん言ってそうだよ。絵面が浮かぶよ。


あばれヌンチャクと初めて同じ舞台に立ったのは2000年の夏。横浜の相鉄本多劇場だったと思う。貴方たち二人は芸達者だからコンビ組んで早々に『爆笑オンエアバトル』で大活躍だったよね。あの時は『お経漫談』が出来る前だったから、しょっちゅう僕はスベってたけど、同い年という事もあってか、竹ちゃんもやっくんも気さくに話しかけてくれて嬉しかった。


その1年後、2001年の夏、同じ相鉄本多劇場でのお笑いライブで、僕が初めて『お経漫談』をやった時も、あばれヌンチャクと一緒だったよね。僕が芸人を始めて5年目。初めてキチンと大爆笑が取れたあの日、ネタが終わって楽屋へ戻ってきた時に竹ちゃん満面の笑みで言ってくれたね。

「やじ!やっと出来たな!お前の持ちネタ。」


お陰様で2002年と2004年のR-1ぐらんぷりで決勝に進む事が出来たよ。それから僕もようやく『爆笑オンエアバトル』で合格したんだったね。初めて合格を決めた岡山での収録前、緊張のあまり竹ちゃんにメールしてさ、そしたら竹ちゃんが「今のお前なら大丈夫だから、自信持ってやんな。」って返信してくれて………。ありがとね。あの時が間違いなく売れるチャンスだった。


今日まで大して売れなかったけど……それでも、その『お経漫談』があったから、こうして25年間も芸人を続けてこれたんだもんね。それを竹ちゃんは、ずっと見てくれてたもんね。


『オフィス怪人社LIVE』でIKKANさんと竹ちゃんのMCで、いっつも僕の事を弄り倒してハードルを上げてさ、でも御客様も凄い温かいからさ、結果、盛り上がって、楽しかったなぁ。


僕、アニメの事、よく知らなくて、竹ちゃんって声優界では凄い人なんでしょ?だって、竹ちゃんの事、台湾のネットニュースでも取り上げられてたよ!これから、声優・竹内幸輔としての軌跡を後追いでチェックするね。


今、テレビ付けたらさ、僕らと同い年のスター『ゆず』が結成25周年ライブをやってるよ。めちゃイケのエンディング曲『タッタ』が流れてる。良い曲だね。竹ちゃんへの追悼曲みたいに聞こえて凄く泣けてくるよ。


実は僕、まだ秋田県に行った事が無いんだ。竹ちゃんのお墓は故郷の大曲になるのかな?機会を作って必ず行くね。


人生ってさ、どうやら僕らが思ってるより短いのかな?………いやいや貴方たち二人がね、人生を終えるのが早すぎるのよ!!




竹内幸輔様。享年45。御世話になりました。御冥福を心より御祈念申し上げます。


2022年6月20日 南野やじ