アイドル卒業?……何だそれ。
御世話になっております
南野やじでございます。
それにしても痴情アイドルに地価アイドル……もとい、地上アイドルに地下アイドルの方って相変わらず絶対数が多いですね。
で、いつも思うんですが、アイドルの方って辞める時に常々「卒業」って仰るでしょ?
あれ、凄く嫌です。
「卒業」という言葉の中に本人の「偽善的な要素、又は自己満足や自己肯定の要素」を多分に含んでる、と僕なんか斜に構えて思っちゃうんです。
「卒業」と言い切れる位、命を削って活動したんかい?と。他の事を全て犠牲にしてやりきったんかい?と。
いやいや、そもそも論として、御客様から代金を頂く生業をしておきながら「卒業」って言葉を使う事それ自体おかしくないか?と。
例えば自ら代金を払って、一定の目標達成地点まで学び習得した事を本来「卒業」って言うんじゃないの?と。
あっ、わかった。
所詮は学校の文化祭レベルの御遊戯活動に過ぎないんだ。だから「卒業」って言葉を使うのは適しているんだ。なんだ、そっかそっか……。
今日めっちゃ毒づいてますけど、何を言いたいかって、エンタメの世界(スポーツの世界は更に分かりやすいし厳しい)で輝ける人間って昔も今も一握りの人間だけなんだぞ!わかってんのか?覚悟は出来てるのかテメーこの野郎!って事です。
よしもとのNSCとか凄く分かりやすいでしょ。
卒業して劇場に立てるのは数組ですよ。
そこから世に出てスターになるには更に淘汰されるんですよ。
M-1グランプリの真の目的って実は「才能の無い奴(もっと具体的に言えば覚悟の無い奴)を辞めさせる事」じゃないですか。
だから「卒業」じゃないですね。
「挫折」ですね。
あ~~凄ぇしっくり来る。
「挫折」
挫折して敗北感を味わって打ちひしがれて、それでも自分は闘うんだと必死にもがく人間に、やっとこさチャンスは与えられますから。
コンビやトリオなら「解散」
ミュージシャンだと「脱退」
スポーツ選手でいう「引退」
道半ばで辞めざるを得ない無念。
だから学舎(まなびや)以外で「卒業」って言葉を使う事に違和感しかありません。
芸能人「ごっこ」ですよ。
世間の皆々様に快楽、興奮、感動、安らぎ、癒し、闘志、勇気、やる気、元気、井脇(ノブ子)を与えるって、そんな誰でも簡単に出来る事じゃありません。
原則として天性の才能に恵まれ努力した人だけです。輝く事が出来るのは。
ただ「才能」って、何かのキッカケで急速に芽生える事がありますから……。
まず「己の身の程」を知るのが大事です。
その上で「よっしゃ!それでも必死で頑張ってやるからな!」という心意気が一番大事だと思うんです。
というわけでアイドルの皆様
そんなこんなを全部理解した上で
「卒業」と仰って下さい。
昔の芸能人って、時代背景もあるけど、オーラが半端無いですよ。
「必死さ」が違うんでしょうね。
それこそ、海空高校野球部みたいに全員必死な面構えをして歌ったり踊ったりしてるアイドルがいたら、僕は、その必死なアイドルのファンになるのかな?
「必死アイドル」
あっ、この言葉の響き、好きかも。