一意専心 | 南野やじオフィシャルブログ「南野やじの他力本願2」by Ameba

一意専心

南野やじでございます。


昨夜、テレ朝「TVタックル」を観ました。オモシロイ内容でした。


寿司職人に修行は必要か否か?というテーマで、老舗「銀座久兵衛」と専門学校「東京寿司アカデミー」との比較検証ならびに討論。


たけしさんと厚切りジェイソン氏とのやりとりが凄く興味深かったです。


厚切り氏の言い分は、理解出来るし合理的だと思うけど、二者択一となると、私は「たけしさん側」を支持します。


単に「技術の習得」というのは、各人の才能の有無も絡むでしょうが、時間短縮は可能です。


ただ、どんなジャンルであれ、職人というのは、そこに「オーラ」が加わると思うのです。


「芸人」というジャンルに限って言えば、才能のある人は短期間でも凄くオモシロイ作品が出来ます。実際、御客様が笑って頂けたのなら、それは正解です。


でも、10年、20年、30年とキャリアを積み重ねてこられた先輩には、新人や若手には無い、なんとも言えない「味わい」があると思うのです。


勿論、結局は顧客の好み・価値観の問題かと思います。


ただ「多くの時間を費やして真剣に取り組んだ仕事」には「重み」があると思うんです。


「重みが無いベテラン」も極希にいますが……その類の方々は、どうでもいいです。


なにかとスピードを求められる現代。
効率よく要領よくやるのは必須です。


でも「自らが体験した無駄な事」も、実は大切なんじゃないかなぁ、と思うのです。それによって「味わい」や「重み」が醸し出されるのではないか……と。


時代の流れを常に感じ、新しいものを受け入れるベテランの職人さんは、やっぱり凄いと思うんです。年功序列といった縦社会的な考えではなく、1つの事に拘り、人生を懸けてきた先輩方への敬意です。


というわけで、銀座久兵衛の握り寿司を凄く食べたいんですが、自称・重みが無い中堅芸人の私は貧乏なので食べれません。誰か奢って下さい!または自力で食べに行けるギャラが発生する仕事を下さい!