「大王わさび農場」はこれまでに何度か来たことはあったが、この時期は殊更美しい。
有名な3連水車が奏でる音は心地よく、川面を渡る風は涼やか。
いくらアシスト付とはいえ、この日は暑く、
少し汗ばんでいた肌に心地よい。
新緑と一言で言い尽くせないほど幾千もの種類の緑色。
わさび田には光が溢れ、周囲に植えられた花々が彩りを添える。
気づけばさっきから、何かがふわふわ飛んでいる。
聞けばポプラの綿毛だという。
イタリア映画で見たことあるとうさこさんは言う。
確かにそんな感じで幻想的だ。
大王わさび農場を出て、今度は穂高川沿いを通って戻ることにする。
安曇野大橋からの眺めはとても雄大で、わさび田もそこかしこにある。
この辺りの水の清らかさを物語っているのだろう。
途中に渡った透き通った湧水の川も印象的だった。
ずっと映していれば素敵な癒し動画になることだろう。
しなの庵に戻り、今夜の宿に向かう道すがら、
車で辺りを少し散策する。
「あづみのガラス工房」では、若手作家が作品作りに勤しんでいた。
体験も出来るらしいので、時間があれば、
ぐい飲みかお皿を作りたかったな。
並べられた作品達の中ではガラスのリンゴや白鳥が、
外の景色を反転させていてキレイで興味深かった。
その後高速に乗り、夕方昼神温泉「お宿 山翠」に到着。
早速露天風呂へ。
泉質がどうのって語れるほど詳しくないけど、
とろとろしていてやわらかい。
ph値は日本三大美人の湯をしのぐとも言われ、9.7あるそうだ。
と、言われたところでよくわからないが、
まあ、簡単に言えば、ものすごく気持ちよい。
ところで、この近くには環境省が認定する
平成18年度「全国星空継続観察(星が最も輝いている観える場所)」
第一位に選ばれた阿智村があり、
この宿からもナイトツアーが出ている。
行こうかとも一瞬考えたが、夕方から雲も増えてきたのでまたの機会に。
夕食は個室の食事処でのんびりと。
地のものを中心に、品のよい味付けであった。
お酒はうさこさんにお任せし、思い入れがあるという喜久水酒造の冷酒に。
飲み口良く、2本飲んだ。
自分は料理を作るので、よく他人から味にはうるさいんでしょとか言われがちなのだが、
基本的に他人が作ってくれたものは何でも美味しくいただく。
人に作る苦労は知っているし、心地よさのほうが大事だ。
お部屋でくつろいだ後、寝る前に貸切風呂へ。
脱衣場を兼ねた小さな部屋と内湯、露天風呂がある贅沢なつくり。
空を見上げればやはり雲に覆われ星は見当たらず。
いつかまた来よう。
その3へ続く、、、
●●参考情報●●
・大王わさび農場
・あづみのガラス工房
・昼神温泉「お宿 山翠」
・長野県阿智村(スタービレッジ阿智)