さてレース当日。 8時15分スタートなので5時半に起きてまず朝食をすます。そのあと念入りにストレッチをしてアップがてらかるく近所を散歩。 天気は良さそうだけどけっこう風が強い。 恐る恐るジョグ、ストライドをいれてみると残念ながら膝の違和感は完全にはとれていない。 とはいえ今更棄権するつもりはさらさらないので予定通り三日前に仕入れたキネシオロジーテープで膝を念入りにテーピング。さすがにまだ練習不足のため3回 目でやっと納得のいくテーピングが完成。準備万端妻の運転でスタートに向かう。
スタートであるメインストリート近くにうまく車をとめスタート地点まで歩き始める。 空は快晴、風も多少収まり絶好のレース日和。自然と気分も高まってくる。軽くアップとストレッチを済ませスタート地点に並ぶ。膝は相変わらず不安を抱えた ままだけどまあいけるとこまでいってもし痛みが出たらすぐ棄権すると妻に伝えスタート。
前回のロトルアに比べるととくに渋滞もなくスムーズなスタート。すぐに予定通りのペースにいれて最初のⅠキロを4分49で通過。 驚いたことに膝はとくに問題なし。 この様子だと最後まで行けるかもしれないと思い始めHRがちょっと予定より高めだったので160台にまで下げこの後キロ5分ちょいのペースに落として5キ ロまでラップを刻み様子見。5キロ地点の最初のエイドで予定通りウォークブレイクを入れ歩いて水分補。 しかしさすがに本番からか練習のようにHRが下がるまで待てず10秒ほどでスタート。 それでも5キロから10キロまでは同じようなペースで余裕をもってラップを刻み10キロ地点のエイドに到着。今回は前回よりは多少長く(20秒ほど)歩き をいれたものの相変わらずHRをさげきれていない。 この付近から路面がロードからバイクトレイルに代わり砂利道に入りしかも逆風が強くなったので集団に入り風よけを探したいところだけど残念ながら手ごろな 集団にはいれずペースが多少おちて5分10秒台に突入。ただ膝は相変わらずおとなしくしているし呼吸にも余裕があるのでHRは175くらいで推移している がまあこんなものかとそのまま押し切ることに。 ここから15キロのエイドを経て20キロ地点までは淡々とラップを刻み21キロのエイドへ。 この後次のエイドは28キロ地点でちょっときょりがあくのでここは長めに歩きをいれHRを150以下にまで落とし入念に水分とジェルで栄養補給し後半にそ なえる。このあたり足場が悪かったのと細かい上り下りがあったので多少脚に疲れを感じはじめたけど呼吸的にはまだまだ余裕があったしここまでだいたい予定 通りのラップでこれているので希望通りのレースができるのではないかと淡い期待をいだきはじめる。 そして24キロあたりでつぎのエイドまでこのままいくか一息いれるかかんがえはじめたところで突然バーン! 右ひざの裏がつってしまった!正直いままで走っているうちにあしがつったことはなかったのでどう対応していいものかわからずとりあえずストレッチをして脚 の攣りをとり再び走り始めるもペースがあがるとまたすぐに足がつってしまう。 こんなことを何回かくりかえしているうちに(これはここまでかな)という思いがあたまをよぎりはじめる。 ただレース前に途中で棄権する際にはエイドの誰かにその旨伝えてほしいと放送があったので一応だましだまし次のエイドまで向かうことに。 この間ペースをキロ6分くらいまで落とすとなんとか走れることがわかったので次のエイドで妻に電話を入れ状況を伝えだましだましいくのでゴールは4時間半 くらいかかちゃうけどとりあえず完走めざすつもりだと伝え走り始める。まあ正直あと15キロないしまあたいしたことないだろうと思ったし膝には痛みがな かったのでここで妻に拾ってもらうのを待つよりはせっかくここまできたのだから完走メダルはもらって帰ろうという考え。
しかしここからはむごいレースになってしまった。脚の状態は距離をおうごとにどんどん悪くなりラスト5キロはどんなペースであれ走れば足が攣る状態。最終 的には続けてはしれるのは30秒以下というむごたらしい状況。唯一の救いといえば周りのランナーもほとんど同じような状況なのでまあただひたすらゴールへ むけて歩き走りで他のランナーと抜きつ抜かれつすすんだ。終わってみれば4時間38分。予想していたタイムより1時間以上遅れてのゴール。 残念な結果だったけどまあレースまえの体調がこんな状態でいい結果がだせるほどフルマラソンは甘くないということを思い知らされたレースでした。