最近採用活動を行っており,新卒の方との面接をしています。
私は,面接で一番大切なことは,企業と学生とがお互いを知り,ミスマッチを防ぐことであると考えています。
日本では新卒採用が重視されており,新卒での就職の機会は一度しかありませんから,新卒で就職活動をしている方はあとから後悔しないよう,多くの企業にエントリーして,慎重に見極めて,自分にとって合う企業を選んでほしいと思っています。
また,私としても,当事務所と合う方に来ていただいて,気持ちよく仕事がしたいと考えています。
そのために,いろんな質問をして,面接に来られた方が,どのような職場であれば充実した職業生活を送ることができるのか,どういうことを重視している方なのか,どういうことがあると能力を発揮しにくいのか,どういう選択をする方なのかをできるだけ見極めようとしています。
そうしたときに,一つ思うことがあります。
それは,正直にお話ししてほしいということです。
よく,就職活動の状況を聞いた時に,当事務所しか受けていないと答える方がおられますが,少なくとも私にとっては,印象はよくないです。
自分は公務員になりなくて学生時代必死に頑張ってきたが,落ちたら就職するつもりなので受けました,とか,法律事務に興味があって他の法律事務所も受けてます,あるいは他の法律事務所は受けたけど全部落ちました,という回答の方がよほど印象はいいです。
当事務所としては,当事務所と合う方であれば,当事務所が第一希望群でなくてもまったく構いませんし,公務員志望の方でも全く構いません。志望していた企業に落ちたり,公務員試験に落ちた場合に,当事務所に来て頂ければそれで構いません。
本当に当事務所にしかエントリーしていないのであれば,真剣に就職活動を行っているのか疑問であり,人生の最重要事項の一つである就職活動に真摯に取り組んでいない人はできれば採用したくないです。
また,本当は他の法律事務所や企業を受けているのに,当事務所しか受けていないと答えているのであれば,嘘をついていることになります。私としては,たとえ小さなことでも嘘をつく人は採用したくありません。
法律事務所の事務職員として,最も重要な資質は,嘘をつかないことだと思っています。仮に事務職員がミスをした場合に,適当な嘘をつかれて取り繕おうとされるのが弁護士にとって一番困るからです。そういう意味で,嘘をつくような人であれば,能力が高くても採用はしたくないと考えています。
私としても,志望企業,志望業種がどういうところかというところから,面接に来られた方が,どういうこと(やりがい,待遇,勤務環境など)を大事に考えているかを考え,当事務所がその方にふさわしい職場なのかを考えますので,正直に答えてほしいと思います。
また,当事務所についての質問も,できるだけ詳しく正直に答えますので,面接の際に遠慮なく気になることを聞いていただき,面接に来られた方も,自分に合う職場かどうかよく見極めていただければと思います。
弁護士 西 達也





