前売券も購入して行く気満々だった前夜祭、


ほんとうに晴れてよかったです。


娘が港まで歩くのは遠いしいやだと言っていたので、


行きはタクシーにしようと言っていたのですが、


家を出る直前に


「先に玄関に行ってるからね」


と娘が言い、


「え、まだタクシー呼んでないよ。じゃあ歩いて行こう」


と、徒歩で行くことに。


徒歩。


片道約50分。


おしゃべりをしながら歩いていたので、そんなに遠くは感じなかったけれど。


「ねえ、浴衣着ている人が30人いたら、来年は浴衣で行こうよ」


私は娘に提案しました。


「30人ね、いいよ」


しかし、会場に浴衣を着ている人は、びっくりするくらい少なかった。


いない!!


花火といえば浴衣じゃないの?

だけど考えてみれば今日は平日。


職場から直行した人がほとんどなのかも知れない。


ワイシャツにスラックス姿の男の人の多いこと!



去年は花火大会が開催されることを知らなくて、


家で花火の音だけ聞いて過ごしましたが、


やっぱり私が小さい頃に港で見た大迫力の花火を、娘に見せたいと思っていて。



小さい頃。


おじいちゃんもおばあちゃんも、みんないて、


おじさん、おばさん、いとこも集まった留萌の港祭り。



空に広がる巨大な花火。


そしてたくさんの金色に輝く光の粒が落ちてきて、


髪が焼けちゃったらどうしようとちょっとこわくてドキドキした記憶。


当時、港ではみんな立っていた。


すごい人の数だった。


大人たちの中に埋もれないように


お父さんが肩車をしてくれて、いっそう花火が近くなったこと。


大人たちの黒い頭で港は埋め尽くされていた。

今の花火は昔の花火と違う。


昔は頭上に花火がいくつも上がったけれど、


今は正面か、ちょっと上あたりだ。


目線が変わったのだろうか。


港は遠い。と思っていたけど、


歩いて行ける範囲でこんな素晴らしい花火がみれるなんてすごいことだ。



ちらっと娘の横顔を見た。


次々と上がる花火をうれしそうに見つめている。



うれしい!



来てよかった。



来年も開催されるといいね、