近所に落雷~その時、執事が動いた~‥ | 比翼連理 ~執事の愛が重い件~

比翼連理 ~執事の愛が重い件~

当ブログは、年の差11歳の主従が送る日常の風景。ネグレクトの母から赤子の私を引き取り育ててくれた付き人の白侶(ハクロ)は、その美貌と優雅さで見る者を虜にする外面の良い悪魔。そんな彼のドス黒い“本性”を主人ならではの目線で書き綴るノンフィクションです。

恋の悪寒



さっき

ニャンコがお腹減らして
「ごは~んビックリマーク
とか
可愛く鳴くもんだから

起きて廊下に出たところ
白侶に会った


どうしました‥



聞いているのかいないのか
不明瞭な
独特の発音

まるで渓谷の滝のような
清涼感ある重低音


「ニャンコのご飯を・・」
と答えた私の声に
視線だけを猫に移す執事


先程、私の所にもいらして催促を‥

どうやら
白侶も起こされたようだw

私は貴方に

お仕えしているのであって

貴方の猫に

お仕えしているわけではない‥


とか言いつつ


足元でゴロゴロスリスリ

懐く猫を邪険に出来るほど

冷たい男ではない

むしろ
大の猫好きである
ハート猫猫猫ラブラブ



坊ちゃんはどうぞお休みを‥


寝間着にニャン毛が着くのも
構わず抱き上げて
子供でもあやすような仕草で
猫のお尻を
ポンポンと撫でる

実に気持ち良さげな

猫ニャンコ猫




!!その時!!






ピカ!
ドォーーンッ
!!!



!走る閃光!轟く雷鳴!



地鳴りとともに鳴り響いた

爆音

落雷した様だ



ビックリして逃げ出す

ビックリマーク猫ニャンコ猫あせる


─ッ!


同時に、息を呑む声がした





咄嗟に爪を立て

白侶の腕を抜け出した

ニャンコは

私の足元を掠めて
2階へと走り去った


私は、それは見事に
バランスを崩した

療養中の左足で踏み止まるには
体勢が悪すぎた


「あ!」

・・っぶないと思った時には遅し

倒れ込んだ



白侶の腕の中





お怪我は‥


・・ない∥



では、退いて下さい‥
重いので

どこから
ツッコんだらいい!?
ガーンガーンチーンガーンガーン
クソが



重くねーから!
一瞬前の何ッ?!
重くねーからバカぁぁあ!!(泣

以上、心の声


猫より素早い動きを見た主




パンチ!執事、減給確定札束ダウン

いつかのバレンタイン以降
白侶の理性が行方不明汗