“みつ”.. | 比翼連理 ~執事の愛が重い件~

比翼連理 ~執事の愛が重い件~

当ブログは、年の差11歳の主従が送る日常の風景。ネグレクトの母から赤子の私を引き取り育ててくれた付き人の白侶(ハクロ)は、その美貌と優雅さで見る者を虜にする外面の良い悪魔。そんな彼のドス黒い“本性”を主人ならではの目線で書き綴るノンフィクションです。

“みつ”は凄いね、
父上も白侶も、みんな“みつ”を一目置いてる

「凛とした、揺るがぬ王者の風格」

「雑多なものの中にあって、一際輝く、高潔なる魂」


どんな痛みも苦しみも、喜びや、哀しみさえも・・・
その身に宿さぬ強い“みつ”────


いつも顎を引き、背筋を伸ばして、胸を張り、前だけを見据えて歩んできた、“みつ”。


我が父に、『同じ子供の中にあって、この子は他とは違う』と言わしめた“みつ”の眼差し、姿勢、精神(こころ)。


何故、同じ魂で、ここまで違うのか・・・




私は“みつ”に、







勝てる気がしない。








・・・・・・白侶は、“みつ”を「愛してる」よ?


それがどうした、


ちょー冷たいでやんの。

仮にも俺達の育ての親だよ?
白侶がいなけりゃ、俺達は生きてない

君にとっても、良き世話係だったはずだ


私は、白露が居なくても生きている
あれの存在のどうこうは関係ない



本っっっ当に!!!
(ひじり)以外どうでもいいんだよなアイツムカムカムカムカムカムカムカムカ






過去は過去、

囚われるのは止めて、お前は前を見て歩め...
鬱陶しい...


【かつて】の想いは、
【かつてのモノ】




生者は死者に敵うことはない..


『だが、それは奴も同じ条件だろう』と、みつが言う。



────曰く・・・、



かつて、


白露が愛した“みつ”は、高野聖を想って死んだ・・・・

白露は聖(ひじり)を恨んだが、妄執に囚われることはなかった。


白侶の魂も、全てを自分の物にしておきたい私は・・・・・

過去の自身”を妬み、妄執に囚われた。







私は蓮章(高野聖)しか見ない..

それ以外に意味は無いし、
興味も無い


白露は、

お前以外を見ないし、
それ以外に興味は無い..



お前だけが、望みのものを得ていて尚・・・


自分のものではないと我が儘を言っているだけだ...




【天の邪鬼】

お前が一族の中で、最も面倒な生成り(鬼)となったな...


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


きっつーーー・・・


スッゴいね、“みつ”って俺の前世だぜ??w

何も言い返せなかったわ
・・・







【過去は過去】

死者の時間は終わりだ...



と、“みつ”は言う。


それが【答え】だと言い残して、彼女は過去の時間へと、戻って行った。










警戒心、強いのかなぁ・・・おれ。


信じてるんだけど、
嘘を言わないと、知っているんだけど・・・・・


う~~・・・ん








よし!

殴ろう!!←結論w←←いい笑顔w


そうすればスッキリするかも知れない!


坊ちゃん、お早う御座います..

いつもの台詞と同時に、あのすかした顔に平手打ちを食らわせてやろう。


そうすれば、少なくとも────









俺 は ス ッ キ リ す る w




・・・ぁ、来たハッ