楽しみにしていた下の娘
プールに行った上の子のおうちのお泊まり会の
次の次の日
「ママ〜熱出ちゃった。今38度。週末ダメかも」
ゆっくり身体休めるようにメッセージしたけど
「やっぱりやめとく。来年は絶対行くよ」と金曜にLINEが入る
「実況中継するから待っててね」と
上の子は吹奏楽の練習もあったので金曜の仕事終わりに
1時間半かけてやってきました
練習後はふたりで最寄りの「くら寿司」で夕ご飯
先月は引っ越しもあってお休みをしていたので
「久しぶりすぎてヤバい汗」と翌日午前中
池袋のスタジオを押さえドラムの練習に
真面目だな〜
汗だくになって帰ってきました
二人の中で
「今日の花火をどこで見るか」」がテーマで
家からでも窓越しに見える
現場まで行くか
どうする?
去年はちょうどコロナ明けで
体調が全く戻らず 座ってるのもやっとな感じで
上の子が来てくれたので
ご飯を買い込んでくれて家から見たんだ
これ去年の
なかなか辛かった
で
今年はせっかくだし
来年下の子が来れたときに現場で見たいよねと
下見がてらに決行することにした
上の子は離婚前に秋田へ旅立ってて
前住んでいたマンションのベランダからの花火しか記憶にないらしい
「そうだったんだね」
記憶はあやふやになる
娘のことなのに
「あのベランダ10階だったしね、ホントに眺めよかったもんね
土手まで行ってみたいな」と言ってくれて
小さなレジャーシートも一枚入れて
途中のコンビニでちょっとした買い物をして
保冷バックを持って歩く
会場近くに着くと人の波
圧倒される
テレビでも花火大会の会場いろんな場所の映ってたもんね
こんな感じだよね
でも
せっかくだから土手まであがろうって歩いた
今は有料席がメインだけど
今日は自由席の外側の土手の上
端の方だからレジャーシート敷く場所も見つけられて
「乾杯」
オープニングは華やかに
会場でみんなのどよめきが起きる
待ってたんだもんね
いろんな いろんな人の想い
花火ってなんでか気持ちが
すっぽり空っぽで「楽しい」っていう感じじゃなくて
ちょっと胸の中の
キュッとくるものを
夜空の艶やかな
儚さが一番手前にあるからなのかな
「この一瞬」が
誰にも
暗闇で顔が見えない中で
話すおしゃべりの内容は
ライトの下で
太陽の下でご飯を食べてるのともちょっと違うね
娘は秋田時代に劇団の先輩たちに連れて行ってもらった
大曲の花火を思い出して
「ママを連れていきたい」って言ってくれた
私が思い出すのは
和裁の修行時代に見た江戸川の花火
あの頃は盆暮にしか泊まりで家に帰省することができなくて
自分の育った街のこの花火を見たくて恋しくて
切なかったことが今でも蘇る
きっと
一人ひとりにそんな何かがあるんだよね
ファイナルの後
たくさんの拍手が起きてしばらく鳴り止まなかった
娘が教えてくれた
「大曲でね、最後の花火が終わると花火師さんに向かって「ありがとう」ってペンライトとかケータイのライトつけて振るんだよ。そうすると花火師さんたちが振り返してくれるの」
二人でケータイ出してライトつけて
「今年も花火に出会える時間を作ってくださってありがとう」
いろんな困難もあって花火大会が中止になっている地域もあるって
気象だけが原因じゃないって
一概にどっちとは言えない
事情はそれぞれにあって
きっと苦渋の選択をしていると思うから
だからこそ余計に
一回一回が
その瞬間に出会わせてもらえる貴重な時間が宝物なんだよね
うちから見ても
土手まで行っても
どっちも嬉しい
どっちも楽しい
私にも みんなにも
大事な時間
奇跡の出逢い
今年もありがとう
来年は3人で乾杯できますよ〜に