立ち並ぶのは、青い屋根の白い家。
 
 
エーゲ海を眺めながら
ソクラテスの本を片手に
サラダのオリーブをフォークに刺す彼。
 
 
彫刻のように整った美しい顔立ちに加え、
ヘラクレスのように重厚な肉体。
 
 
それを惜しげもなくさらけ出して、
昼下がりに神殿で水浴びをする。
 
(昔こんな描写のカレンダーを持っていた)
 
 
これが、私がイメージするギリシャ人だった。
 
(photo by JTB) 
 
 
かし私の近所に住むギリシャ人のせいで
そのイメージは、がらりがらりと音を立てて
崩れることとなる。
 
 
 
ギリシャ人の哲学者ソクラテスは言った、
 
よりよく生きる道を探し続けることが
最高の人生を生きることだ」
 
 
と。
 
 
そして
 
 
汝(なんじ)が良妻を持たなければ
幸福者にはならない
 
悪妻を持たなければ
哲学者にはならない」
 
 
と。
 
 
 
どうやら、ギリシャ人は
最高の楽観主義者のようだ。

 

 

 

近所のギリシャ人は、

 

 

世界(もとい宇宙)中心は自分だと信じて止まず、

 

 

完全なるラテン気質で、

 

 

おまけに先天的な多弁症である。

 

 

 

たしかに彫刻のような顔をしている。

(が、近くでみるとド迫力)

 

 

たしかにヘラクレスのような肉体をしている

(が、多少目を細める必要がある)

 

 

 

「オフィスにはミュージックを、訪問者にはコーヒーを、美女にはキスを!」

 

 

という口癖は、

 

彼の中でれっきとした哲学らしい。

 

 

 

 

ヨーロッパの中では、国民の幸福度がとても高く、

 

我らと文化を共にする者をギリシャ人と呼ぶ」

 

 

という言葉があるほど、

 

 

人種的偏見もなければ、誰に対しても愛情豊かで、ひとなつっこい彼ら。

 

 

財政危機を感じさせない陽気なオーラは、

近くにいる者をも楽な気持ちにさせてくれる。

ドイツ人は彼らに腹を立てているが)

 

 

 

ただし、時間にルーズなところが玉に瑕。

 

 

約束を忘れたり、遅刻したりすることに全く罪悪感を感じないという神経に、何度か私のおでこの血管がぶちっと切れたことがある。

 

 

どこに行っても完璧な人はいない。

 

そう思い始めた今日この頃。

 

 

 

「だから地球はまるい!」

 

 

 

これが私の哲学である。