はらっぱという自然に恵まれた開放的な場では
普段の作品展やお店ではなかなかお会いしにくい方達とお会いできるのがとても楽しく。
ちびっ子ちゃん達はママ達の懸念をよそに、品物には敬意を示しすごく大事に扱ってくれるんです。
何よりすごく熱心にみてくれて・・・女の子だけでなく男の子たちもです。
そして今年のはらっぱで忘れられないのがこのイケメン君。
何度かお店をのぞきに来て一旦くじら山に戻ってはまた来て
とにかくはひたすら熱心にcao's/cos・mosを眺めにきてくれるのです。
何年生ですか?と問うと二年生ですと。
受け答えがあまりにもしっかりしているので中学生?と思ったのですが
体の大きさからするとやっぱり小2ですよね・・・
でもそれ程に何か只者では無いような目効き感というか貫禄がある男子。
何というのでしょうか、並んでいるものを眺めるとき、
利休がこれという茶碗を見定める時のような(利休さんとお会いしたことは無いのですが)ものすごい集中感があるのです。
cao's/cos・mosは大人の方はすぐに目に留めて下さる方と、全く目に入らない方とではっきり評価的なものがわかれるのですが、子ども達は殆ど興味を持ってくれるアイテム。とはいえこれ程までに・・・という子は初めてです。
大人でも子どもでもですが
せっせとつくったものをこんなに熱心に鑑賞して下さるのは作者としては最も嬉しい瞬間です。
目利きはこの”顔”たちのタイトルには一体どういう意味があるのですか?
とおっしゃるので(なにかもう敬語になってしまうのですが)とつとつと説明をすると、
・・・・何か少し難しいです・・・でも・・・と更に興味を持ってくれたご様子。
何か気になるものがありますか?と再び問うと はい ときっぱり。
ただよくよく聞くと親御さんから預かった今日のお祭りで使っても良い金額が少々満たないのだと。
こんな目利きにはこちらこそ是非ともと思い、咄嗟に小学生価格適用もあるのだと伝えると
ぱあーっと喜ぶ目利き男子。
そして これを、と選んでくれ、くじら山に駆け戻られていきました。
実は話はここで終わりではないのです。
暫くして全部は並べきれていなかった為しまってあったcao's /cos・mosを出して並べていると。
先ほどの目利き男子が戻ってきました。
そして再びまじまじと眺めて下さりながら、 これはさっきありましたか?と聞くのです。
さすが目利き男子。
いえ今並べたばかりですが・・・もしやこちらのほうに一番欲しいものがありましたか?と問うと
はい とおっしゃいます。
よかったら換えていただいてもいいんですよと伝えると再びぱあーっと喜ばれる目利き。
選んでくださったのがこちらです。
金のスプーン付きなところがまたとてもいいのだと。
更に私がおおとなってしまったのが渋く質の良いお財布。
とても気に入っているというこのお財布も目利きご自身が選んだものだそう。
このお財布につけて下さるのかと聞くと、無くしては困るので
お財布につけるのではなくて、中に大事にしまっておくんですと。
・・・・・感涙。
その後、この目利きが持っているところを見せてくれたことにより
「是非私も!」と買いに来てくださった女性もいらしたりというおまけにもびっくりしたのでした。
こんな出会いも、くじら山とはらっぱ祭りという場があってこそだと、
今でもしみじみ思い返す出来事だったのでした。