萩尾望都さんの短編作品

10年くらい前に菅野美穂主演でドラマ化したんだけど、その当時小学生だったから物語の結末をよく分かってなかったのね
で、今漫画を読み返してみると、あぁそういうことか、短編なのに奥が深い、さすが萩尾望都さん。
内容をちょこっと紹介します♪
(ネタバレ有り)
~・*・~・*・~
病院で赤ちゃんを出産した女性が悲鳴をあげた。
彼女には生まれたばかりの自分の赤ちゃんがイグアナにしか見えなかった。
彼女の名は青島ゆりこ。
イグアナにしか見えない自分の娘・リカをどうしてもかわいがれなかった。
不思議なことにリカがイグアナに見えるのはゆりこだけだった。
数年後リカに妹・マミが生まれた。
マミはゆりこの目にもかわいらしい人間の赤ちゃんに見えていたので、ゆりこはマミばかりをかわいがり、イグアナのリカには冷たく接した。
リカとマミは成長し、小学生になると、リカはIQテストで校内一位になるほど優秀な子供になった。
それでもゆりこはリカを褒めることもせず、ただ冷たくあしらった。
リカもだんだん自分はイグアナだと思うようになっていた。
…
神様、どうしてあたしイグアナに生まれたの
きっと間違えられたのね
神様が魂と体を入れ違えたのよ
きっと昔あたしが生まれた頃、イグアナの群の中で一人人間が生まれたんだわ
そうだ、あたし大きくなったらガラパゴス諸島へ行って、あたしの本当のお父さんとお母さんを探そう
…
高校生になると、リカは美人と呼ばれるほどだった。
しかし、相変わらずゆりこには不細工なイグアナのままだった。
リカは大学に入り、そこで出会った牛山一彦という牛のような大男と交際するようになり、卒業と同時に結婚した。
その後リカは札幌へと移り住み、やがて子供を産んだ。
生まれた子は、自分と同じイグアナではないし、夫に似た牛のような子でもない、まるきり人間の子だった。
その子供はどことなく母ゆりこに似ていた。
そう考えるとゾッとして、リカも子供をかわいがれなかった。
…
自分がこわい
愛情が全然沸かない、他人の子みたい、かわいくない…
ただかわいくないうちはまだいい
嫌ったり憎んでしまったら…どうしよう…
…
そんなことを考えていたら家の電話が鳴り、妹・マミが母・ゆりこの死をリカに告げた。
急性心不全で急死。
ゆりこはまだ52歳だった。
…
母が…母が…死んだ…
わたし、ホッとしてる
ちっとも悲しくない
悲しくないのがショック…
わたし…やっぱりイグアナ冷血動物のイグアナなんだ!!
こんな普通の悲しみが沸き上がらないなんて
…
リカは飛行機で実家に帰り、和室に横たわる母の顔を見た途端、悲鳴をあげた。
「わ、わたしの顔にそっくりよ!」
それを聞いた親戚のおばさんは
「前から言ってたのよ。ゆりこちゃんとリカちゃんはよく似てるって言うとゆりこちゃんは怒ってたけど、やっぱり似てるわよねぇ」
リカは驚いた。
死んだ母の顔は、自分と同じイグアナそのものだった。
他の人にはそっくりな美人親子に見えていたのに。
リカは葬儀の最中夢をみた。
夢の中はガラパゴス諸島。
たくさんのイグアナが海辺に群れている。
そこにいる一匹の雌のイグアナは、海の底の魔法使いのイグアナの所へ行ってお願いをする。
「魔法使いのおばあさん、お願い、わたしを人間にして。わたし人間になりたいの。」
「人間に恋したんだね。人間にしてやってもいいよ。だけど、王子さまがおまえをイグアナだと気付いたらおまえのもとを去っていくよ。」
「わたし絶対気付かれないわ。イグアナだったことなんて忘れて、人間として生きるわ。」
…
お母さん、お母さん
そしてわたしが生まれたの
どう思った?
幸福だったお母さんびっくりしたでしょ
絶対に正体を知られたくなかったのに
お母さん、辛かったでしょ
苦しかったでしょ
私を産んで愛せなかったでしょ
愛せなくて苦しかったでしょ
…
「お母さん!」
リカはそこで初めて涙を流した。
札幌に戻ったリカは自分の子供を愛せるようになっていた。
…
母の枕辺で夢をみたとき、何かが浄化されたのだ
不思議だけど…
あたしもまた苦しかった
母に好かれたくて…でも嫌われて…
母を愛したくて…でも愛せなくて…
でも、もういい
あたしは夢でガラパゴス諸島へ行って、母に会った
あたしは涙と一緒にあたしの苦しみを流した
どこかに母の涙が凝(こご)っている
…
~・*・~・*・~
ってお話。
うーん、あんまりうまく伝わらないと思うけど、つまりお母さんは人間に変身したイグアナだったけど、自分でもそのことを忘れていたってこと。
でも、お母さんはリカがどうして自分にだけイグアナに見えるのか分からなくて苦しくて、リカもなんで自分はイグアナなんだろうって苦しくて…
なんか私が活字にすると、ギャグ漫画みたい……
ホントはちょい感動モノなんだよ~
(>_<)
ドラマでは菅野美穂がハマってたなぁ
もう一回みたいけど、TSUTAYAとかに置いてないんだよね

10年くらい前に菅野美穂主演でドラマ化したんだけど、その当時小学生だったから物語の結末をよく分かってなかったのね
で、今漫画を読み返してみると、あぁそういうことか、短編なのに奥が深い、さすが萩尾望都さん。
内容をちょこっと紹介します♪
(ネタバレ有り)
~・*・~・*・~
病院で赤ちゃんを出産した女性が悲鳴をあげた。
彼女には生まれたばかりの自分の赤ちゃんがイグアナにしか見えなかった。
彼女の名は青島ゆりこ。
イグアナにしか見えない自分の娘・リカをどうしてもかわいがれなかった。
不思議なことにリカがイグアナに見えるのはゆりこだけだった。
数年後リカに妹・マミが生まれた。
マミはゆりこの目にもかわいらしい人間の赤ちゃんに見えていたので、ゆりこはマミばかりをかわいがり、イグアナのリカには冷たく接した。
リカとマミは成長し、小学生になると、リカはIQテストで校内一位になるほど優秀な子供になった。
それでもゆりこはリカを褒めることもせず、ただ冷たくあしらった。
リカもだんだん自分はイグアナだと思うようになっていた。
…
神様、どうしてあたしイグアナに生まれたの
きっと間違えられたのね
神様が魂と体を入れ違えたのよ
きっと昔あたしが生まれた頃、イグアナの群の中で一人人間が生まれたんだわ
そうだ、あたし大きくなったらガラパゴス諸島へ行って、あたしの本当のお父さんとお母さんを探そう
…
高校生になると、リカは美人と呼ばれるほどだった。
しかし、相変わらずゆりこには不細工なイグアナのままだった。
リカは大学に入り、そこで出会った牛山一彦という牛のような大男と交際するようになり、卒業と同時に結婚した。
その後リカは札幌へと移り住み、やがて子供を産んだ。
生まれた子は、自分と同じイグアナではないし、夫に似た牛のような子でもない、まるきり人間の子だった。
その子供はどことなく母ゆりこに似ていた。
そう考えるとゾッとして、リカも子供をかわいがれなかった。
…
自分がこわい
愛情が全然沸かない、他人の子みたい、かわいくない…
ただかわいくないうちはまだいい
嫌ったり憎んでしまったら…どうしよう…
…
そんなことを考えていたら家の電話が鳴り、妹・マミが母・ゆりこの死をリカに告げた。
急性心不全で急死。
ゆりこはまだ52歳だった。
…
母が…母が…死んだ…
わたし、ホッとしてる
ちっとも悲しくない
悲しくないのがショック…
わたし…やっぱりイグアナ冷血動物のイグアナなんだ!!
こんな普通の悲しみが沸き上がらないなんて
…
リカは飛行機で実家に帰り、和室に横たわる母の顔を見た途端、悲鳴をあげた。
「わ、わたしの顔にそっくりよ!」
それを聞いた親戚のおばさんは
「前から言ってたのよ。ゆりこちゃんとリカちゃんはよく似てるって言うとゆりこちゃんは怒ってたけど、やっぱり似てるわよねぇ」
リカは驚いた。
死んだ母の顔は、自分と同じイグアナそのものだった。
他の人にはそっくりな美人親子に見えていたのに。
リカは葬儀の最中夢をみた。
夢の中はガラパゴス諸島。
たくさんのイグアナが海辺に群れている。
そこにいる一匹の雌のイグアナは、海の底の魔法使いのイグアナの所へ行ってお願いをする。
「魔法使いのおばあさん、お願い、わたしを人間にして。わたし人間になりたいの。」
「人間に恋したんだね。人間にしてやってもいいよ。だけど、王子さまがおまえをイグアナだと気付いたらおまえのもとを去っていくよ。」
「わたし絶対気付かれないわ。イグアナだったことなんて忘れて、人間として生きるわ。」
…
お母さん、お母さん
そしてわたしが生まれたの
どう思った?
幸福だったお母さんびっくりしたでしょ
絶対に正体を知られたくなかったのに
お母さん、辛かったでしょ
苦しかったでしょ
私を産んで愛せなかったでしょ
愛せなくて苦しかったでしょ
…
「お母さん!」
リカはそこで初めて涙を流した。
札幌に戻ったリカは自分の子供を愛せるようになっていた。
…
母の枕辺で夢をみたとき、何かが浄化されたのだ
不思議だけど…
あたしもまた苦しかった
母に好かれたくて…でも嫌われて…
母を愛したくて…でも愛せなくて…
でも、もういい
あたしは夢でガラパゴス諸島へ行って、母に会った
あたしは涙と一緒にあたしの苦しみを流した
どこかに母の涙が凝(こご)っている
…
~・*・~・*・~
ってお話。
うーん、あんまりうまく伝わらないと思うけど、つまりお母さんは人間に変身したイグアナだったけど、自分でもそのことを忘れていたってこと。
でも、お母さんはリカがどうして自分にだけイグアナに見えるのか分からなくて苦しくて、リカもなんで自分はイグアナなんだろうって苦しくて…
なんか私が活字にすると、ギャグ漫画みたい……
ホントはちょい感動モノなんだよ~
(>_<)
ドラマでは菅野美穂がハマってたなぁ
もう一回みたいけど、TSUTAYAとかに置いてないんだよね