精神科医はサイコパス。宮部みゆきの「レベル7」を思い出す

 

中学生の頃、美術の授業がきっかけで、宮部みゆきの「レベル7」を読んだ。

 

 

 

 

内容はうろ覚えだったが、今日あらすじを読み返して物語のイメージが蘇った

中学生の頃に読んだ本だし、細かい内容など覚えていないが、場面毎の強烈なイメージだけは頭に残っていた

(精神病院の惨状とか、猛蔵が転落死したとか)

 

1990年に出版されたらしいが、2009年にも読売新聞で20代男性が精神科へ強制入院させられた事件が報道された。

つまり、20年経っても精神科医のサイコパス体質は変わっていないし、もちろんさらに20年経った現在も、その体質は相変わらずでしょう

 

 

 

 

精神病院入院患者は全国で27万人もいて、何十年も閉じ込められている患者が数万人いる。

世界中の人権団体から非難されている。というのも、患者の大半は大した精神症状もなく、単におとなしかったり、人付き合いが苦手だったりするだけなのだ。

 

精神病院では人権を無視される扱いが多く、家族との面会も許されず、薬は大量に飲まされ、スタッフに少しでも反抗すれば監獄に入れられる。薬を飲むことを拒絶することはできない。男性スタッフが患者を羽交い締めにして薬を飲ませることが常態化しているのである。一日中ベッドに拘束され、患者が懇願しても拘束が解かれることはない。(p.45)

 

人体実験じゃねえか! 人権どころじゃないな。

 

隔離室というのはすごいところだ。壁は爪で書かれたわけのわからない文字、ひっかきあと、血だらけ。水分は一日に二回しか与えられない。トイレも流せない。汚く薄い布団が一枚敷いてあり着替えもできない。刑務所のようだと思った。体調が悪く呼んでもだれも来てくれない。暴れれば全身縛り付けられる。大声を出せばさるぐつわのようなものをされる。一日中壁やドアを蹴る音、叫び声、うめき声でいっぱいだ。そんなこんなで病院とは一切かかわわりたくなく自分ですべての薬をやめた。(p.46)

 

「レベル7」の描写とそっくり!

この病院は、ある県で最も権威がアリ、病床数も多いらしい

やっぱり、権威があるところはたいていろくでもない

 

 

他にも凄惨な例がたくさんある

 

 

「精神科やりたい放題」(p.55)には、

外資系証券会社に勤めていた20代後半の男性が、ある日突然精神病院に強制入院させられ、薬を多量投与され、電気ショック療法を何度もかけられた。

入院時には「精神疾患ななかった」にも関わらず!

 

そんな小説のような出来事が、実際10年前に起こっている

長いので引用はしませんが、まあ酷すぎる

 

キチガイの母親の戯れ言を警察と医者が鵜呑みにして、勝手に精神病院に運ばれ、ニヤニヤした禿げたおっさんが、テキトーに統合失調症などと診断し、大きい注射器を取り出して、羽交い締めにしてその人に打ち、抵抗して事実を訴えても完全無視

多量の薬物投与や電気ショックを強制的に何度も行う

 

もう、その精神科医は確実にサイコパスだし、ナチスのヨゼフ・メンゲレとやってることが同じ

 

 

・・・・そうだ、あれを思い出した

ショック・ドクトリンのCIAによる拷問実験と電気ショック実験

 

 

 

 

 

・抗うつ薬が鬱病・自殺の主な原因

 

p.127~130までズラッと抗うつ薬が引き金となった事件が列挙されている

 

もともとなにもできないとか、自殺というイメージがつきまとう鬱病であるから、その薬の副作用で患者がどうなろうが、製薬会社はいっこうに困らない。全部患者や精神科医のせいにできる。(p.131)

 

まあ、鬱病というレッテルがあるから、鬱病になる薬を投与してもカモフラージュできるし、製薬会社は大儲け

結局、自殺の原因の多くは抗うつ薬ということかな。

 

(じゅんちゃんが紹介した「自殺論」(デュルケーム)は1800年代に書かれ、抗うつ薬が作られたのが1950年以降だから、「自殺論」の自殺推定原因に抗うつ薬が挙げられていないのは当然か。)

 

個人的に、現代の自殺の主な要因は、

1.抗うつ薬 

2.過労 

3.社会的孤立

の3つが原因だと勝手に考えている

 
 

 

・不安障害はただ人間的に弱いだけ

 

いかにも顰蹙を買いそうな言い方ですが、その程度で障害を名乗るなど障害者に失礼。

 

目の前の出来事を病気として捉えるのではなく、自ら乗り越えようと努力しているものたちは評価されず、ちょっとした不安に逃げて近づこうとしない人たちのほうが「病気」とされて大切に扱われることになってしまった。(p.152)

 

・抗精神病薬は、アルコール依存や脱法ハーブよりも脳を萎縮させる

 

統合失調症の脳を定期的に14年間スキャンした結果、

 

最も脳質量の減少が大きかったのは、集中的に抗精神病薬の薬物治療を受けた患者(中略)であることが判明。精神症状の重症度、違法薬物、アルコールなどの乱用よりも、抗精神病薬による薬物治療のほうが、はるかに脳を萎縮させることが判明したのだ。(p.236)

 

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