「奪われし未来」「フェミニズムと同性愛が人類を破壊する」「空気を読む脳」

 

LGBTなど性の多様性を認める動きになってきている昨今。

 

私はLGBTについては賛成でも反対でもないし、興味が無いワケでもない。

ただ単に、そういった時代の流れの社会的要因に興味があるだけです。

 

結論から書くと、

1.環境ホルモン(生理的)

2.金融資本家の戦略(心理的)

3.同性愛遺伝子

 

 

まず1つ目。

 

環境ホルモン

 

 

言わずと知れた名著。

環境ホルモンという概念を世界に広めた本。

 

1997年出版。

偶然、ブックオフで売っていた。

 

 

この本では、「いかにプラスチック製品や殺虫剤などの合成化学物質が生殖器官、生殖行動の異常をもたらすか」について、ひたすら詳~~~~しく書かれている。

 

引用するにしても具体例が山ほど書かれてあるので、一部文章を切り取っても正直あまり意味がない。

一冊読んで、はじめて全貌が明らかになるような本

 

生物系の実験研究をしたことがある人なら、「第8章 ここにも、そこにも、いたるところに」のソトー博士とソンネンシェインの培養実験について深く感覚的に内容を理解できるだろうし、何よりもプラスチック製品の恐ろしさを実感する内容だと思う。

前にも書いたけど、私は大学では微生物の代謝、大学院ではゲノムや遺伝子組換えについて研究していたので、この類いの原因追及の壁にはしょっちゅうぶち当たった。

まさか、原因がプラスチック製試験管だなんて、フツー思わないもんね。

とくに、血清はどう考えても有機溶媒は含有していないだろうし(油分は多少入っているか)、ごくわずかに溶出したノニルフェノールがまさか細胞のエストロゲン活性を示すとは予想できない。

 

そう考えると、プラスチック製の器具すべてが怪しい。

食器とかからも、おそらく「何か」が溶出しているだろうし(たとえ油分を含まない水であっても)、油分のある食品をプラスチック製の容器に入れて、かつ電子レンジで加熱でもしようものなら、その「何か」が大量溶出している可能性がある。

 

食器とかは、陶器かガラス製か金属製がいいですね。

 

 

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以下、本書より抜粋

 

・カモメの卵にDDTを注入すると、オスの生殖器官がメス化した。投与量を増やすと、輸卵管も発生。だが、外見上は正常な雛そのものであった(p.43)

 

・マウスのメスの「器量」は、子宮内での位置で決まる。胎生期のフェロモンの曝露量で「器量よしのメス」か「不器量なメス」になるかが決まる。(p.63)

 

・ホルモンが遺伝子の発現を調節するので、遺伝子の影響よりも、ホルモンの影響の方がはるかに大きい。遺伝子はあくまで設計図であり、実際に建築する人間がホルモンに相当する。(p.70)

 

・そのホルモンは、pptレベルで作用する。(農薬で使われる単位はppmやppb。1pptは、タンク車660台分のトニックに、ジンを一滴垂らした量。)(p.71)

 

・妊婦へのサリドマイドの影響は、服用量は関係ない。大事なのは服用時期であり、たしかにある時点では胎児の成長に一切影響を及ぼさないが、服用する時期がほんの二、三週間でも早ければ胎児に致命的な打撃を与える。(p.85)

 

DESに暴露した女性の42%に同性愛傾向が見られたが、そうでない女性は8%に止まった。(男性はこの限りではない)その他、DES暴露経験者は子育てに関心を示さない、男女ともに不安、拒食症、鬱状態になる確率が高い。(p.107)

 

・オーストラリアの羊の全滅は、地中海原産のクローバーが原因だった。植物進化の過程では、疑似エストロゲン(経口避妊薬)が生み出されている。例えば、パセリ、ニンニク、小麦、米、大豆、リンゴ、ニンジン、、、など。特に、大豆にはイソフラボンが含まれており、摂りすぎると不妊になりやすい。(ベジタリアンにとっては耳が痛いだろうね。肉の代わりに大豆を摂れば健康かというと、そうでもない。)(p.122)

 

・北極のイヌイットは、世界で最もPCB曝露量が多い。伝統食であるアザラシやホッキョクグマには高濃度のPCBが蓄積している。皮肉なことに、工業地帯から遠く離れたグリーンランドでもっとも化学合成物質の影響が見られた。(p.171)

 

・プラスチックメーカーは製品の成分を公開したがらない。知的所有権や企業秘密が、消費者の知る権利よりも手厚く法律で保護されている。(法律は狂っている)(p.211)

 

・ベルギーの研究では1977年から1993年の間の約16年間で、男性の正常精子が53%から33%へ減少。これ以外にも、世界各国で精子数の激減が報告されている(p.265)

 

・こうした合成化学物質の種類は膨大であり、それらの相互作用や暴露時期などを考慮すると複雑きわまりない。環境中の汚染物質とホルモン攪乱との因果関係をはっきり特定するなど事実上不可能。いつ、どれくらい、どの化学物質に暴露したかなど正確に知る由もない。そもそも、汚染されていない陰性対照群が存在しない。(p.295)

 

・ホルモン作用攪乱物質は地球全土に広がっており、食糧や水、大気に含まれ逃れることはできない。そして、これらを回収する手立てもない。(p.334)

 

・ホルモン作用攪乱物質により、知能低下や生殖力減退だけでなく、ストレス耐性が低下する。そして、攻撃的になる。幼児虐待などにも関係(p.348)

 

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環境ホルモンは生殖機能減退に加え、生殖行動や社会行動の異常ももたらす。

致命的ですね。

同性愛とフェニミズムの原因も、8割くらいホルモン作用撹乱物質だと思いますが、残り2割くらいは別のところにあると思う。