岩井古墳群は、鏑川北岸、高崎市吉井町岩井地区を中心に分布する古墳群です。古墳群の中には複数のグループがあり、
①専門学校南側に密集する 東北群(仮称)
②工場Aの北側及び西側に散見 東南群(仮称)
③工場Bの南側に密集 西群(仮称)
として、紹介しようと思います。
①東北群(仮称)
山名町蟹沢1187所在古墳
墓地の一角に小さなマウンド状の地形があります。墳丘形は不明、直径は現状で5m程度です。
薬師塚古墳(入野村21号墳)
畑の中に大きな墳丘が残ります。直径30m、埋葬施設は不明です。墳頂から西側に若干の陥没?があり、埴輪片が散乱しています。築造当時は埴輪が並べられていたのかもしれません。もしかしたら神保下條2号墳みたいな見た目だったのかな?
入野村24号墳
航空写真からだと墳丘が残っているように見えましたが、実際に見てみるとそれらしい墳丘は確認できませんでした。木が生えているあたりの石積みが墳丘かもしれません。
入野村22or23号墳
群馬県古墳総覧だと、この2基は同じ規模、ほぼ同じ場所だったため、どちらかは確定できません。直径は10m以内だと思われます。
入野村26号墳
直径7mの円墳とのことですが、直径10mほどはあるかと思います。墳頂は大きく陥没していましたが、草が生い茂っており、埋葬施設などの確認はできませんでした。
八幡村2号墳?
26号墳より少し小さな墳丘があります。墳頂には埴輪片が少し見られました。埋葬施設は不明です。
この位置には八幡村2号墳のマークがありますが、消滅扱いです。
入野村25号墳
26号墳の近くに小さな墳丘があります。墳丘は比較的よく残っています。埋葬施設は不明です。
まとめ(岩井古墳群東北群)
岩井古墳群東北群はもともと15基前後の古墳で構成されていました。現在は7基以上の古墳が残ります。
東西200m、南北100mほどの範囲にほぼ全ての古墳が分布しています。