あの津波から６年…

6年前の2004年12月26日に、

インド洋に大津波が来たとき、

私はインド洋のど真ん中、

モルディヴにいて、

その後の自分の人生をどう生きて生きたいか、

ちょっと考えたんですよ。

写真は、つい昨日の朝のモルディブです。

津波が来たのは、６年前。

真っ青な空の下、

この世とは思えないくらいの透き通った海で。

こんなふうにクリスマスを楽しんでいた

翌日の朝だったんですよね。

モルディヴの魅力は、

とにかく「海」！

ほかになんにもないのがいい。

「海」しかないのがいい。

世界中のダイバーが憧れる海。

ハネムーナーたちが

新しい人生を祝って訪れる海。

そんな世界中が憧れる

モルディヴのリゾートホテルで働いていた私は、

被害に遭い、仕事や行き場を失った

現地の方々には敬意を示さないで、

とりあえず、

どれくらい早く旅行商品として売り出せるのか、

どれくらい早く

平和ボケした日本人旅行客を普通に送り出しても

不自由ない状態に整うかどうか…

そんな日本のメディアや旅行会社にキレながら、

自分の「仕事」について考えました。

わたし、

被災地でも

世界中のどこでも、

自分の知識と、自分の腕一つでできる技術と、語学力だけで

まったくのゼロからでも、

仕事ができるようになりたい。

もしすべてを失っても、

会社という活躍の場を与えられなくても、

自分で自分と家族のごはんに困らない分くらいは

稼げるようになりたいんです。

モルディブ人の友達は、

毎年、クリスマスが来ると、

平和ボケしたハネムーナーや

リッチなバケーション客であふれるリゾートで

忙しく働きながら、

今与えられた環境に感謝しつつ、

海に入るたびに、

あの津波の日を思い出すんだそうです。

とにかく「海」が売りで、

観光業がメインで成り立ってる国なので、

自分達の住む島々の設備より先に、

高級リゾートの修復に真っ先に取り掛かったこと。

自分達のごはんよりも、

リゾートに宿泊中のリッチなお客様の食事を、

限られた食材で、いかに5つ星ホテルのクオリティで

お出しするかということに真っ先に取り掛かったこと。

みなみ