森の息 熊も我らも 分け合ひて
共に生きゆく ひとつの風に
今年の里山では,熊が出没して,人に危害を加えていることから,対策のために,秋田県では,自衛隊の派遣を防衛省に要請したと,テレビのニュースで報じておりました。
今回は,熊のことで,自分なりに考えた一首を認めてみたのですが,
森の息とは,生命や呼吸など,自然との一体感を象徴する表現のようなところ,
里山に出てきた熊については,人に危害を加えることが多く,今年のクマ被害は過去最多を更新しているようで,何とかならないかと考えたことがあり,
この熊対策として,外出するときには,護身用の棒を持つのも,有効な方法の一つではないかと思ったことがあったのです。
ところで,誰でもが知っている事なのでしょうが,冬眠が始まる頃に,何故に熊が里山に出てくるのかは,
里山の奥にあった森林が,伐採や開発によって減り,熊の本来に住むべき場所が狭くなったことで,人里近くまで行動範囲が広がったのが原因のひとつと考えられ,
他にも,気候変動による冬眠の時期のズレとか,異常気象により木の実が減って,人間が育てる農作物や果樹を食べられるという学習行動であり,
熊が里山に出てくるのは,環境の変化・気候のズレ・学習行動など複合的な要因が重なっているのでしょう。
さて,如何なる理由があろうとも,人に危害を加える熊は,駆除しなければならず,共に生きてゆく必要はないのでしょうが,
熊が出てきそうな箇所へ,捕獲用の檻を設置(千カ所にでも)し,里へ下りたら,捕獲されて山へ帰れないと学習させれば,やがては,人里に熊が出てくることが減るのではなかろうかと考えていたのです。
久々に,百姓の寝言となりました。