幾たびも 昔のことを 思い出し

   夢の如きに 時は流れて

 

 懐かしき 記憶は幾度も よみがえり

   時はめぐれど 色あせもせず

 

 懐かしむ行為は,自己の歩みを振り返り,今の自分を確かめるための自然な営みであり,

 

 人は,自分にとって意味のあった場面や感情が伴った出来事を,何度も心の中で噛み砕き,確認したくなる傾向があるようなのです。

 

 また,匂い・音・景色などの何気ない刺激は,過去の経験と強く結びついており,無意識に記憶を呼び起こし,

 

 こうして事ある毎に,ふと蘇る記憶は,感受性の豊かさと,脳の働きや心の習慣がもたらす万華鏡のようなものなのでしょう。   。

 

 今日の二首は,墓参りをしたり,仏壇にお供え物をていた際に,何となく閃いたのです。