忘れても 必要あれば 思い出す

   縁は途切れず 巡るものなり

 

 高齢者になると,短期的な記憶や,注意の分配能力が,少しずつ衰える傾向にあり,そのため,「何を取りに来たのか」「何を話そうと思っていたのか」が,一時的に抜け落ちることがあるようなところ,

 

 記憶そのものは保持されており,ただ一時的にアクセスがしにくくなっているという状態であり,「正常な加齢による物忘れ」とされ,認知症などとは区別されているようです。

 

 また,縁とは,人との関わりや出来事とか,思い出なども含んだ,時空を超えた繋がりであり,それは一時的には忘れられたように見えても,ふとしたきっかけで思い出され,再び心に蘇ってくることがあって,

 

 まるで四季が巡るように,人生の記憶や縁も巡りゆくようでもあり,歳を重ねたからこそ深く味わえる境地であるとも思われたのです。