曇天の 裏に広がる 青き空
希望や願いは 雲の向こうに
ここ数日は,好天が続いており,農作業をしておれば暑くて,初夏になったと実感していたのですが,
今日は曇天となり,トラクターのロータリーの右側に取り付けた鋤(レイキ)で,水田の畔際を掘り下げた後に,畔に付いて取れなかった土を,鍬にて削り落としていました。
水田の周囲を掘るのは、除草と水持ちを良くするためであり,今年も淡々と作業をしていたのです。
本日の一首は,作業の途中で閃いたのですが,曇り空の向こうに,青空があると信じれば,
それは,目に見えなくても確かに存在する「希望」や「願い」を信じる姿勢と似ているようであり,
人生においても,困難や迷い,悲しみに覆われているとき,希望がすぐには見えなくても,「その向こうに,きっと光がある」と信じる心が,人を前へと進ませ,努力を生み出すのだと思われたのです。
また,雲が晴れるその日を思い描くことが,歩みを止めない力になり,
そんなふうに,人は見えない未来に,手を伸ばして生きているのかも知れず,
曇り空を見上げながら,心の中に青空を描ける人こそ,希望を育める人であるとも考えておりました。