散る桜 風に吹かれて 舞う姿

   儚きものだと ただ見送りぬ

 

 今回の一首は,桜の花が風に吹かれて,静かに舞い落ちる様子を描き,

 

 人生においても,桜が散るごとく,儚きものと捉えるならば,無常観や諦観がそこに存在しているように思われ,

 

 ただ見送りぬとして,何かを受け入れざるを得ない,切なさをにじませ,

 

 時の流れの中で,人との別れや,桜が散るという自然の出来事に,自分自身を重ねてみたのです。