我は雑鳥 927 散る桜 風に吹かれて 舞う姿 儚きものだと ただ見送りぬ 今回の一首は,桜の花が風に吹かれて,静かに舞い落ちる様子を描き, 人生においても,桜が散るごとく,儚きものと捉えるならば,無常観や諦観がそこに存在しているように思われ, ただ見送りぬとして,何かを受け入れざるを得ない,切なさをにじませ, 時の流れの中で,人との別れや,桜が散るという自然の出来事に,自分自身を重ねてみたのです。