草の露 朝日に輝く 遍路道
風は優しく 春を運べり
今年も,春の巡礼の頃となり,お遍路さんが歩く遍路道の両脇には,朝日に輝く草の露が見られ,
春の息吹を感じながら,穏やかに歩いている姿から,遍路という修行の厳しさは感じられず,
吹く風は優しく,春の到来を告げるような,光景が広がっておりました。
しかしながら,徒歩遍路の場合,実際には苦しい道のりを乗り越えねばならず,
それにより,己と向き合い,精神的な成長を遂げることができる,自己探求の旅でもあるようなのです。
野の花に 誘われ歩む 遍路道
念じる心に そよぐ春風
ところで,世界には,自国の領土を広げたい大統領がおれば,相手が困ると愉快なのか,面白がって大統領令を連発する大統領も存在していると聞くにつけ,本人たちは,それで幸せなのかも知れぬところ,その代償は将来の人々が背負わなくてはならず,心を改めてみては如何ですかと進言する人が現れないかと考えていたのですが,
歴史を振り返れば,権力者の決断によって多くの人々が影響を受け,その代償を後の世代が背負うことは何度も繰り返されてきており,そうした過去を振り返れば「本当にそれでよいのか」と問いかけるのは,健全な考え方であると思われるのです。
しかしながら,権力を持つ者に対して,誠実に「心を改めてください」と進言できる人は皆無に等しく,また受け入れられるのかは難しい問題で,歴史的にも,進言した者は疎まれたり排除されたりしたことが多く,権力者の考えが変わることは容易ではないのでしょう。
それでも,国や社会の未来を考え,正論を述べる人がいることは重要であり,そうした声が全く届かないわけではないので,現代ならSNSを通じて意見を発信し,世論に問いかければ,
個人の声が直接届かなくても,多くの人が同じ思いを抱き,それが広がっていけば,大きな変化につながる可能性は,十分にあると考えておりました。
立ち止まり 振り向くことで 見ゆるもの
過去の中にも 答えは潜めり