お節介 焼かぬが花と 心得て

   人には人の 考えがあり

 

 お節介 焼くも焼かぬも 自由だが

   見守ることも 情けだと知り

 

 先日のこと,知人と世間話をしていた際に,老人会へ入会してくれないかと勧められたものの,断ったのですが,

 老人会へ入会して欲しい理由は,人手不足なので神社の清掃を行っても捗らず,困っているとのことでした。

 

 そこで,何とかならないかと考えて「老人会に,副会員を置くことについて」との一文を認めて,知人に渡したところ,結果は空振りになり,

 今時は,他人に教えてもらわなくても,知識は豊富なので,余計なことをしてしまったと反省していたのです。

 

 その時の一文は,以下のとおりでした。

 

   老人会に、副会員を置くことについて

 人員が不足している、老人会の活動を積極的に進めるため、副会員を募集し、正会員とともに、活動してはどうかと提案したいのですが、副会員は必要でしょうか。

 副会員を置くことの利点を、以下へ記載いたします。

1 負担の軽減

  正会員になると、会の運営や活動に関して、責任が大きくなる場合があります。

  しかし、副会員制度があれば、「完全に加入するのは難しいが、できる範囲で協力したい」という人でも参加しやす  い。

2 人手不足の解消

  少しずつでも手助けしてくれる人が増えれば、正会員の負担が軽減され、活動に取り組みやすい。

3 将来の正会員候補を確保

  副会員として関わるうちに、興味を持ち、正会員として積極的に活動してくれる人が増えることが考えられる。

4 柔軟な関わり方の提案

  たとえば、「年会費は不要」「特定のイベント時のみ手伝う」「会議には参加しなくてよい」など、柔軟なルールを設  けることで、参加しやすくなる。

 

 以上のとおり、副会員を置くことについて、要点を記載しましたが、副会員制度を受け入れるかどうかは、会の運営方針によるので、「副会員は必要ない」となれば、今までとおりに老人会を運営すれば、問題ないと思われるのです。

 

 

   老人会の業務について

 地域社会における老人会の活動には、さまざまなものがあり、地域によって異なりますが、一般的には以下のような活動が行われています。

1. 健康・福祉活動

 健 康 体 操 : 健康維持のため、軽い運動を実施。

 健 康 講 座 : 医師や専門家を招き、健康管理や病気予防について学ぶ。

 見 守 り 活 動 : 一人暮らしの高齢者を訪問し、安否確認をする。

 配 食 サービス : 高齢者向けに、弁当配達を行う。

2. 交流・親睦活動

 サークル 活  動 : 囲碁・将棋・カラオケ・手芸・園芸などの趣味活動。

 お茶会 や 食事会: 定期的に集まり、食事をしながら交流。

 日帰りバスツアー: 近場の観光地へ行き、リフレッシュする。

 誕生日会・敬老会: 会員の誕生日を祝う、敬老の日にイベントを開催。

3. 地域貢献活動

 清 掃 活 動 : 公園や道路の清掃、花壇づくり。

 防 災 訓 練 : 地域の防災活動に参加し、避難所の運営をサポート。

 イベントの支援 : 祭りや運動会などでの、ボランティア活動。

 子どもとの交流 : 昔遊びを教える、絵本の読み聞かせをする。

4. 学習・文化活動

 講習会・勉強会 : スマホ教室、歴史・文化講座などを開催。

 趣味 の 発表会 : 書道・絵画・工芸品などを展示する。

 伝統芸能の継承 : 地域の伝統行事や、踊りを次世代に伝える。

5. 仕事・生きがい活動

 シルバー人材センターと連携し、軽作業や技能を活かして仕事をする。

 農作業・ガーデニングなどの、野菜づくりや花壇の手入れを楽しむ。

 地域の商店や施設を手伝い、人手不足の解消に協力する。

 

 老人会は単なる交流の場だけでなく、地域を支える役割も担っています。

 関心を持たれている活動があれば、その分野に限定して、参加する方法もあるかもしれません。

 

 

   老人会を活発にするために一考察

1 参加者の、ニーズを把握し、老後の生き甲斐とする。

  高齢者の関心事を調査し、それに基づいて活動内容やプログラムを計画することが重要となります。

  例えば、健康や体力の維持、趣味、文化活動、ボランティアなど、幅広い分野の活動を提供することが肝心であり、なお、参加者がサークル活動を通じて、心に充実感を得ることが出来れば、結果として老後に生きがいを見いだせる事につながると思われるのです。

2 参加者の能力や、興味に合わせた、活動を提供する。

   参加者が楽しめる活動を提供することは大切であり、カラオケ・手芸・読書会・座ったままで楽しめる体操・散歩などを提案し、グループに分かれての活動も考えられます。

3 コミュニケーションを促進する。

  参加者同士の交流を深めるために、コミュニケーションを促進する取り組みは必要であり、定期的な交流会を行うべく、ランチ会・お茶会・季節ごとにテーマを設けたイベントを開催し、其々に楽しみを共有することで、参加者同士が気軽にコミュニケーションを取れるようにする。

4 ボランティア活動の推進

  老人会が、地域社会に貢献する活動を行うことにより、参加者のモチベーションを高めることが出来るので、地域の清掃活動や、各種イベントに協力、子供たちへのサポートなど、様々なボランティア活動を推進する。

5 情報発信と広報活動

  老人会の活動を、地域紙やグループLINEなどを活用して、情報を積極的に発信することで、地域住民に老人会の存在を広く知らせる。

6 新しいアイデアや、プログラムの導入

  老人会の活性化を図るためには、互いに評価すべく、定期的なアンケートを行い、参加者の声を反映させるとともに、興味を引くような、新しいアイデアやプログラムを積極的に導入することも大切かと思われます。

 

 簡単ではありましたが、老人会を活発にするためには、これらの方法を組み合わせて各種取り組みを行えば、参加者の満足度や参加意欲を高められるのではなかろうかと、思料されるところであります。

 

 寂れゆく 老人会に 副会員

   寄り添う心 灯し続けん