仏壇に 寺での短歌 披露して
   父母の冥福 更に祈るや

 今朝のことになるのですが,仏壇にお茶を供えて,般若心経を唱え,

 本日においても,益々ご精励なさいますよう,お祈り致しますと,口上を申し述べた後に,

 西林寺などて詠んだ,以下の五首を,披露したのです。

 太鼓橋 渡り下れば 西林寺
   行基菩薩や 往時を偲ぶ

 石段を 降りて進めば 仁王門
   金剛像には 歴史の深み

 山門で 遍路迎える 仁王像
   高井の里に 春の訪づれ

 朝日和 桜舞い散る 遍路道
   心洗うや 巡礼の旅

 湧き水や 今も変わらぬ 杖の淵
   両手を清め 大師を偲び

 生前の母も,時々ですが,短歌をノートに書いて,知人に電話にて,知らせていたので,

 ふと思い付いて,仏壇に語り掛けていたのでした。