梅が咲く 庭に置きたる 碾き臼は
雨風に耐え 風情を醸し
20年くらい前に,石臼と同じ場所で保管していた碾き臼を,
使わないとの理由で,庭の置物にしたのですが,
改めて確認してみると,雨風に耐えて,凛とした姿で座っている姿に,詫び寂びの世界のようなものが,感じられたのです。
この碾き臼は,60年くらい前まで使っており,母親が白米を挽いて,柏餅を作ってくれたのを覚えております。
碾き臼は,上下の石に多くの溝があり,臼を回転させることで,上の穴から落ちた穀物が砕けるようになっており,昔の人の知恵に脱帽したところでもありました。