過ぎし日の アベノミクスを 振り返り
一農夫でも 少しは理解
3日前から始めた,庭の草取りと庭木の剪定が概ね終了し,晩酌を控えていた為か,体調は良く,今夜はビールを飲みながら,キーボードを叩き始めました。
ブログネタが無く,先日の我は雑鳥487で投稿した「円安も,為替介入,効果なし,キシダミクスを,やっとうおみや」との一首が気に掛かり,
本日においては,庭木の剪定を行いながら,アベノミクスの頃を思い出していたのですが,
こんな自分でも,FXや証券会社に口座を持っていた時期もあり,
小生なりに,書き残した一文が,パソコンの片隅に残っていたので,投稿してみたい。
2011/10/12
円高対策について
平成20年9月の米国リーマンブラザーズ破綻に端を発した世界同時不況・経済危機は我が国の経済にも影響を与え,平均株価は暴落し大企業のみならず個人投資家までもが損失の膨大さに驚き,以後ドバイショックやギリシャショックと金融不安・財政危機が連鎖反応のごとく続き,結果として各国通貨に対する円高を阻止できず,このところの円高をみても対米ドルで,8月19日に戦後最高値である75円95銭に到達し,その後は77円80銭くらいまで戻すもそれ以上の円安とはならず,かかる歴史的円高から抜け出せない状況にある。
ところで円高になれば,海外旅行や輸入関連商品が安価で手に入り,それなりのメリットはある。
しかし反対に輸出産業は,この円高により海外では日本国内で生産した商品が売れにくくなり,各企業においては生産の拠点を海外に移し,工業製品をより安く造ろうとする機運が高まり,結果として日本経済は伸び悩むことになる。
G7等の会議では,この負の連鎖を断ち切るべく,世界の経済情勢に応じた各国の通貨の度合いについて話し合うべきであり,例えば円は米ドルに対してなら1ドル何円くらいが相当かを意思表示し,その他の通貨においても個々の国では何程が輸出入に適正かを話し合い,その上で為替市場での協調介入を行い世界通貨の安定を計るべきかと考えるものであります。
実際には当然にこのような内容も話題の一つになっているとは考えられるところ,更に一歩を踏み込むなら,為替市場では個人投資家から専門の為替ディーラーまでもがしのぎを削りながらトレードを繰り返しており,為替変動の要因には米国雇用統計等のように各国経済指標の結果で売買し,要人の発言とか口先介入でもゲームをしているように為替が変動するので,G7等では第一に為替相場の安定化を計るよう知恵をしぼるべきかと思われるのです。
さて本来の為替変動は健全な市場原理に任せるべきであろうが,前述のごとくゲーム感覚での売り買いが横行しているなら一石を投じなくてはなるまい。
しかし協調介入するにも膨大な国家予算が必要であり,なかなか実行出来ない現状であれば,G7や周辺各国の了解を得て為替介入用の貨幣を国ごとに製造し,為替市場を安定させるために使用してはどうかと考えるものであります。
ただしここで使用した資金は将来をもって他通貨に交換して利益を計ることのないよう万全の対策は必要なのでしょう。
それでも日本国の通貨が健全で価値があると群がってくるディーラーには,日本国債も格付会社から格下げを余儀なくされて,やがてはイタリアのようにシングルAへの格下げも想定され,日本国も経済破綻がいつ訪れても不思議でないことを力説するしかあるまい。
2012/6/1
円高が進んでいる
専門的なことは解らないが,ユーロに対して円高が進んでいる。
FXで外国為替を売り買いしている人なら,そろそろ円安に向かう頃だと思い,買いを考える時であるが,簡単には円安に振れそうにない問題が為替市場に存在しているようだ。
ギリシャでは6月17日に総選挙が仕切り直され,その結果次第でギリシャがユーロ圏からの脱出をするシナリオもあり,それに連動して逃げ場を失った投機資金が円へと流れ込むことが予想される。
ところで輸出産業にとって,他国通貨と円との為替レートは,円安の方が有利である。
それを踏まえてか,現状では異常な円高に対し日本政府が為替相場を安定させるために,円売りドル買いの為替介入を実施し,一時的に円安(5円くらい?)にしているが,根本から円高を阻止する方策を講じない限り,益々の円高が進むばかりである。
FXでは,現在の為替レートが幾らであり,更に円高が進むなら何円まで進行するのか,反対に円安へ転換するなら如何ほどまでであるのか予想出来れば勝算があるところ,簡単には読み切れないものでもある。
一農夫の寝言にはなるが,今夜の雇用統計で一時的に円安へと振れても,しばらくは円高が続きそうである。
2012/8/6
投資信託について
投資信託で損失を出しているという話を聞いたことがある。
2008年9月のリーマンショック以降,世界経済がある程度の落ち着きを見せた始めた頃に,証券会社は通貨選択型の債券投信商品を市場に売出し,一商品あたり1,000億円以上の金を集めて運用会社に託していた。
投資家は,更にリーマンショックのような世界同時不況・経済危機は訪れないものと思い込み,高配当の新しい商品が出るごとに証券会社を信頼し,安心して新商品に投資を続けていた。
ところが世の中の流れは予想がつかない事ばかりで,以後ドバイショック,ギリシャショックと金融・経済危機が訪れ,為替市場にも影響を与え,日本国では現在においても歴史的円高から抜け出すことが出来ず,例えば投資信託でのレアルコースを保有している投資家なら,投資年月日と為替相場によるが,現時点での評価損益はマイナスの値を示しているものと考えられます。
そもそも投資信託の高額配当金に飛びついた投資家も悪いが,それ程までの高配当を認可している当局にも問題はある。
投資信託では,証券会社に一定の金額を信託すると,証券会社から運用会社に資金が流れ,運用会社が各種企業(例えば米国ブランド株)に投資して運用するとともに,その利益を投資家に還元しているが,レアル・ランド・オーストラリアドル等のコースに投資するので,為替変動による損益が多くFXでもしているようだ。
また運用会社が倒産しても,保険が適用されるとか,他の運用会社が買い取るなりして,投資家に迷惑をかけないシステムであると聞いているが,現在のような円高が続く限り,配当金は多いが満期を迎える頃の為替相場を想像して不安になっている投資家も多いのではないかと思われます。
テレビで時代劇を見ていたら,ヤクザが開帳する賭場では,最初は気持ちよく勝たせてもらっているが,イカサマ博打と知らずに金を注ぎ込んでいると,負けてしまうシーンがあり,これと投資信託を混同しないが,円高に対しては,何らかの意図があっての円高のように感じられてならない。
2012/8/7
追記です
昨日の件について,一農夫が妄想し,寝言として追記させてもらうなら,
最近の金融業界では,6月19日に野村証券の元社員であったAIJ投資顧問の社長が,厚生年金基金から委託された1000億円以上の年金資金を詐取したとして警視庁に逮捕され,
8月3日には,企業との取引に関し,野村証券にインサイダー取引の問題があったので,これを是正させるために金融庁から同証券に対し業務改善命令の行政処分が発出される等があり,業界に対する投資家の目は厳しくなっているものと思われます。
ところで,証券会社から投資信託の資金を預かった外国の運用会社は,各種企業に投資しているようだが,その実態は一農夫には不明であるところ,預かった運用資金の半分または一部で外国為替の売買をし,例えばブラジル政府に金利を下げるよう要請し,金利が連続して下がる見込みがあるなら運用資金でレアルを売りまくり,己の会社は利益を上げて,知らぬ顧客は為替レートだから仕方ないと諦めさせる構図も妄想される。
その他として,投資信託の商品を持った2カ月後には,毎月分配型なら早速に配当金があるようだか,この配当金についても投資家本人が投資した金額の一部から出ているなら問題がある。
約款を熟読理解して,投資信託の商品を買うべきなのでしょうが,素人に対し退職金で気軽に買わせているなら,預金ではないが,もっと良い商品を考えないと証券業界に明るい未来はない。
証券会社は,常にお客様を第一と考え仕事をし,お客様に喜んでもらえるよう業務に励んでおられると思うので,追記以下はあくまでも一農夫の妄想と寝言であることを申し添えておきます。
2013/1/16
日本国は財政破綻するのか
夕暮れの時間が少しずつ長くなっているようです。
畑仕事を終え,家に帰っての一杯(日本酒)が,心地よい夜となっている。
インターネットによると,日本は年内に財政破綻する可能性があるとのニュースが掲載されていた。
多くの国民は民主党政権に失望し,自民党政権を復活させたが,経済政策を性急に実行するため7兆8052億円の国債を追加発行し,2012年度の合計額は52兆492億円になったようだ。
日本国の借金の多くは国債で賄われており,そろそろ1000兆円となり,景気が回復しても金利が上昇すれば,税収より金利支払いの方が多くなる一方,いつまでも国債に頼りきれず,年内は早すぎるにしても,やがては破綻するようであるが,政府の努力により財政破綻だけは阻止して欲しいものである。
人類が地球の資源を消費しながら生活しているように,国債の発行がなければ国家を運営出来ないようでは日本国に明るい未来はない。
日本国の財政が破綻するなら,早目に外貨預金を持つのが得策かと思われるが,多くの人が外貨に換金すれば,ますます破綻への近道になることも考えられる。
小生なぞの貧乏人には縁遠い話だが,年金収入がストップされるような事態だけは避けて欲しいと願っている。
2013/6/7
大切な投資資産を大切に
テレビでは日経平均株価と為替がどうのこうのと報じられているが,証券会社や評論家の予想を信じていたら大変なことになる事は肝に銘じておくべきである。
また,アベノミクスの推移から,ドル円は110円になるとの予想もあるが,当たるも八卦当たらぬも八卦くらいな感覚で発言するのは如何なものかと思われた。
円高が進んでいた頃には,ドル円なら50円くらいまでの円高になるとの予想もあったようだが,当たれば「わしの予想通りやったろげ」くらいな話であり,
現実は,それがどしたんぞとの世界でもある。
確かに,本日現在における為替チャートの移動平均から察すれば,ある程度の落ち着きところは推測されるので,アベノミクスが生きており,日本国に運用する資金が残っているなら,個人投資家は大切な投資資産を売却することなく,持っておるべき時期でもあるようだ。
2013/6/13
急激な円安・株高の反発か
昨日に引き続き,本日も夏晴れの一日でした。
以前の寝言に,この寒さ何とかならんやろかと書いていたけれど,今日は正反対に,この暑さ何とかしてくれーとの心境になったが,これくらいの暑さに参っていたのでは,百姓を辞めなくてはならないのです。
暑くて全身が汗だらけになった時には,剣道の道着・防具を着用して剣道場で汗だくになって練習していた頃を思い出し,百姓とはこんなもんやと納得しながら頑張っている。
畑では,嫁からトマトの木に添え木をしてくれと頼まれたので,そこそこの支柱を立ててトマトの木を補強したが,嫁から「お父さんは,棒を立てるだけやからさっぱりやわ。横の桟もせんとトマトの枝が伸びたらどうするの」と指導を受けたけれど,「この暑さでだれてしまい,棒を立てるだけで精一杯なんよ」と返答して理解してもらったのです。
ところで,テレビでは本日の日経平均株価の終値が12,445円となり,一方的に下げるだけの状況が続いていると報じられていた。
アベノミクスでは,1本目の矢を放ち的に当てて以来,本日までの経緯をたどってみると,確かに数カ月の間は円安株高となり日本国内の一部企業にとっては思わぬ収益を得たのでしょうが,
さて,峠を過ぎたからとの理由で円高と株安を招き,
更には,ドル円なら90円前後が日本国にとっては,手ごろな価格だと開き直るようでは,個人投資家は何を信じて投資すべきか迷ってしまうのである。
アベノミクスで放った3本の矢が,那須与一が扇を射止めた矢と同じであってはなるまい。
為替を円安へと導き株価を上昇させたまでは,学校で習ったとおりの手法なのでしょうが,何事にも通じることとは言え,一時的な盛り上げのために策を講じただけでは,やがては元の木阿弥となり得ることは肝に銘じておくべきである。
さてさて,安倍総理の御伽衆の一人として,平成の黒田官兵衛を名乗る人物が存在し,その歴史に名を残そうとしているなら,もう一度,円安・株高にしてみることよ。
2013/12/11
アベノミクスはイリュージョンか
冷たい雨が降っていた一日でした。
午前中に歯科医院へ出掛け虫歯の治療を受け,午後からは温泉利楽へ出掛けていた。
早いもので,12月も中旬になった。
社会では公務員にボーナス(12/10)が支給され,商店街やデパートでは年末商戦で盛り上がり,クリスマス・正月・七草・成人の日と,しばらくの間は世間が華やいでいるものと思われた。
小生は相も変わらず貧乏な生活を続けているが,生活苦に負けることなく,気持ちが落ち込まないよう細々暮らしてゆきたいと思っている。
ところでアベノミクスでは,貧乏人にまでお金が回ってくるのかと妄想していたが,
円安による灯油・ガソリン等の値上がりは止まるところを知らないようでもある。
アベノミクスではマジシャンがイリュージョンを行うように円安・株高とし,
会社経営者や機関投資家等はその恩恵にあずかり資産を増やしたのでしょうが,
何もかもが急激に変動すると,その反発も多いのかと思われ,
現状を維持してゆくために,更なる金融緩和が行われることも予想され,
こんなはずではなかったのにとの時代は遠くなさそうであるが,一農夫だけの寝言であって欲しいとも思っている。
2014/11/26
アベノミクス解散
インターネットには,12月14日に投開票予定の第47回衆院選の議席を予測した記事が掲載されており,有識者が独自に意見を述べ総選挙の指摘・分析をしていたが,各識者に共通するのは投票率が結果を左右する点であった。
この度の衆議院解散は,アベノミクス解散であると総理大臣自らが命命し,自身が行なってきた経済政策に白黒をつけようとしている。
アベノミクスでは異次元の金融緩和にて円安・株高へと導き,市場関係者や大企業・円安を歓迎する観光客相手の業界にとっては恩恵に預かっているようであるが,その政策を継続させるために国の借金がますます膨らんだのでは次の世代にアベノミクスの借金を残すだけである。
また,円安による輸入原材料の高騰で物価が上昇し,家計への負担は増すばかりであり,そこへ消費税8%と増税に伴う便乗値上げがのしかかったものだから,多くの国民は財布の紐を固くせざるを得ない状態となっており,アベノミクスの魔法が解けかかっている頃でもある。
さて,選挙となればマニフェストが重要視されるので,各野党においてはアベノミクスに対抗するだけでなく,国民が望む政策を以って総選挙で戦うべきであり,
この度の選挙で勝ち抜くには,多くの国民が投票所へ足を運びたくなるような選挙戦の展開(盛り上げ)が必要となる。
さてさて,第47回衆議院議員総選挙が12月14日に投開票されるなら,赤穂浪士47人が12月14日に討ち入りした日とも重なるところ,
平成の世に討ち入りは出来まいが,
前回の衆参選挙で落選した候補者も遠慮することなく立候補し,多くの国民が衆院選の投票に参加し,アベノミクスで放った矢の修正を行なう必要があるかないのか,自らの一票を行使すべきではなかろうか。
野党を応援している訳ではないが,現政権ではアベノミクスの名の下に物価高を招いたばかりか,特別機密保護法の強行採決や集団的自衛権の行使容認について閣議決定を行ない,衆議院議員の大幅な定数削減は実施せず,原発問題・沖縄の米軍基地移設問題・国防軍の創設についても国民の多くが納得のいく結論に達していないことに鑑みれば,アベノミクスをうたい文句にした強引な経済政策だけを推し進めようとしていることには不信感が募のるばかりである。
思うがままに綴ってしまったが,安倍内閣においては政治と金の問題も次々と表面化していたので,衆議院を解散し総選挙で改めて国民に信を問うことは賢明な選択であったと思われ,国民がアベノミクスを信任するのか,「ノー」を突きつけるのか一農夫でも気にかかるところである。