逝くときの 衣類は今も 箱の中
   父の思いを 我が引継ぎ

 本日においては,午前中に稲刈りを行い,午後からは,野菜に木酢液を施したり,如雨露にて水を与えておりました。

 稲刈りは,知人に依頼しての業務でしたが,15アールの水田を,3条刈りコンバインで,2時間にて終わらせて頂き,安心したところでもあるのです。

 ところで,先日のこと,二世帯住宅の一階を掃除していた際に,仏壇の引出しの中で,ご朱印用白衣を再確認したのですが,
 以前にも,同じようなタイミングで,ご朱印用白衣と接しており,その折の一文が残っていたので,再掲してみたい。

 2015/11/11
   ご朱印用白衣
 午前中は小春日和の穏やかな天気であったのに,午後からは東方向から吹いてくる風が冷たく感じられる一日でした。
 朝のうちに,亡き母親が生前に保管していた衣類を処分し,昼からは,畑へ出掛け晩生タマネギの苗を植えつけていた。
 処分した衣類は45ℓ×23袋(3日間)でしたが,父親が亡くなった際には母において父の衣類は全て処分しており,自分も同じ立場になれば衣類等を処分してもらっても構わないと思いながらの作業でもありました。
 処分といっても,右から左へと捨てた訳ではなく,一品一品を確認しながらの作業であり,必要かと思われた品は大型の衣装ケース(3個)へ収納したのです。
 また,作業中には父親が四国巡礼の際に朱印を頂いた,ご朱印用白衣を押入れの中から発見することができて,何かの巡り合わせのように感じておりました。
 ご朱印用白衣は,朱印を頂いた本人が旅立つ折に着用してゆく衣類であるらしいが,本人から生前に白衣の存在を知らされておらず,亡き父の葬儀の際には納経帳を棺に納めたので,ご朱印用白衣は仏壇下台の最下段の引出の中で保管することにしたのです。
 生前の父親は,四国八十八箇所を数十回お参りしており,今年の正月には巡礼の際に完成させた掛け軸2対を,小生において座敷の鴨居に掛けて,元気だった頃の両親を偲んでいたのですが,ご朱印用白衣については偶然に発見した遺品となったので,大切に保管しておきたいと思った次第でもあります。
 ところで,我が家の裏庭では柿の落ち葉が日ごとに増えており,1ヶ月も前から朝になると落ち葉拾いを続けているが,落ち葉の積もった光景も趣きがあると思われるところ,単純な作業ではあるけれど,掃除をした後の庭を眺めていると自身の気持ちも清らかになったような気がしておるのです。
 また,落ち葉の始まった頃には,庭に集めた葉の形が猫が丸まっているようにも見えたのですが,最近では海亀の甲羅のようでもあり,この作業が終われば本格的な冬が訪れるものと思われました。
 さてさて,畑では初秋に蒔いた野菜の種から芽が出て,移植した苗と共にすくすくと育っており,今日は晩生タマネギ苗を移植したので,来年の2月下旬ころにジャガイモの種芋を植え付けるまでの間は,土との戦いが一休みになります。
 何やかんやで本年も忙しい月日でしたが,残りの19日と1ヶ月を有意義に過ごしたいと思っているところなのです。