秋風が 吹いて稲穂を 揺らしをり
   刈取り準備 行なう頃に

 松山地方での稲刈りは,50年くらい前には,10月に入ってから始めていたと記憶しているところ,年を経る事に早くなり,9月下旬から中旬が当たり前となり,品種にもよるが,最近では9月上旬に稲刈りを行っているのを見かけることがあります。

 本日においては,水田の,四隅と周囲に生えている,雑草を取り除き,一週間以内に刈取りが行えるよう,稲刈りの準備をしており,その際に閃いた一首になりました。

 秋風・稲穂・赤トンボでは,以前にも似たような短歌を詠んでおり,何となくイマイチなのですが,以下へ列記してみたい。

 稲穂出て トンボ飛び交ふ 田畑かな
  今日は立秋 残暑の頃に

 稲穂出て 入道雲や 赤トンボ
   そよ風吹いて 季節は秋へと

 秋風や トンボ飛び交ふ 田畑かな
   稲穂は実り 夕日に輝き

 秋風が 稲穂を揺らす 頃となる
   秋の穫り入れ 近づきにけり

 秋風や 稲穂は実り 水落す
  取り入れ近し 段取り如何に