晴々と 昔のことは 忘れ去り
   神仏に向い 経を唱える

 雑念を 追い払うには ただ一つ
   覚えていても 忘れたことに

 節分の一日でした。

 オミクロンが流行しており,節分祭などの行事は縮小されていたようであるが,家の中で,福は内コロナ外と,言いながら豆をまいた人は多いのではなかろうか。

 小生においては,雑用に追われた一日であり,午前中は,段ボールの箱やテッシュペーパー・牛乳の箱をまとめてゴミに出せるようにし,午後からは,八朔を収穫し水で洗ったり,米ぬかを畑に撒いたりの作業をしていたのです。

 本日の二首は,農作業の途中で思い浮かんだのですが,朝夕には神仏に向い,般若心経などを唱えているところ,その時により雑念が入ることもあり,何となく詠んでみました

 それも,46年前に,お茶の水のニコライ堂を見学させていただいた際に,神父さんから「お祈りをしていても,雑念が入る時もある」と聞いたのを思い出し,
 座禅の世界なら「犬追えども犬去らず」なら,
 修行の時間には「覚えていても,忘れたことに」すれば,如何かと思われたのです。