日々のひとこま
2013/11/18
深まりゆく秋
西からの風が冷たい一日でした。
冬の訪れを告げるような寒波が5日前に押し寄せた際には,石鎚山系に初冠雪があり,薄っすらと雪化粧した山肌から冬の到来を感じていたところ,
その雪も翌日には融けてしまい,この季節の名残である裏庭の柿の実をながめては深まりゆく秋を感じていたが,
昨日あたりから再度の冷え込みとなり,本日においては山々では石鎚山系のみならず,皿ヶ嶺から三坂峠周辺までもが薄白くなっており,小雨から霙となり粉雪へと変化していった情景を思い浮かべておりました。
この寒さで畑仕事は出来ず,午前中は自己が所有している精米機で玄米をついたり,ニンニクの黒焼きを入れた容器が古くなっていたので,先日のことスーパーで購入した容器に入れ替える作業を行っていた。
玄米は8分つきであり,1回に10㎏ずつを精米しておるところ,つきたての白米を食べられるのは有難く,ニンニクの黒焼きについては夏の間に5回熟成させ,知人にお裾分けしたが200個ほど残っており,来年の夏まで常温にて保存できるので滋養品として食したいと思っているのです。
午後からは,久しぶりに温泉ていれぎの湯へ出掛け,樽風呂や露天風呂に入り日頃の疲れを癒しながら,今までの農業について振り返り,これから先いつまで続けられるのだろうかと思いを巡らせておりました。
この農業ですが,稲作を始めてから13年が過ぎ,5年前に職場を早期退職してからは稲作だけでなく野菜作りを本格的に始めており,そこには四季があり大自然の恵みを受けながら,野菜たちと会話しつつ数年が過ぎてしまったようであります。
また,父から子へと稲作を受け継いだ年(平成11年)には,父の身体は弱っていたのですが,無理をして水田まで足を運び,小生において歩行型二条田植機で田植えを行なう様子を,セメントの畦に腰を掛けて見届けておりました。
その数日後に父は入院したが,秋になり自分の力で稲の収穫を終えたことを病室にて報告すると,父から「心配しとったけど,ようやったのう」と,誉めてくれたのを思い出していた。
そんな稲作と野菜作りへの愛着を子供たちに伝えたいと思うものの,自分でやってみようとの気持ちが起こらない限り,田畑で土と戯れることは出来ないのであろうと温泉に浸かりながら考えておりました。
こんな一日でしたが,健康で事故なく過ごせたことに,感謝しているのです。
2014/9/20
稲刈り~籾摺りを済ませて
好天に恵まれた日が続いていたところ,本日は明け方から雨となり,久しぶりに乾ききった大地を潤していた。
その雨も午後からは上がり,東から吹いてくる肌寒い秋風を感じながら,農業機械を出し入れした後の倉庫内を整理しておりました。
一昨日と昨日で,我が家における秋の一大イベントである,稲刈り~籾摺りを済ませ,安心したところでもあります。
今年の稲作は,雨が多くて潅水の手間が省けたものの日照不足もあり,各農家では例年と比較して減収であったとのことでした。
その影響は,小生の水田でも同じとなり,畝一俵から換算すると81%の取れ高であり,昨年の失敗(肥料が多すぎて稲が倒れた)を克服したものの,豊作には程遠い結果になってしまいました。
稲作においては,昔から初夏の田植えと秋の収穫に労力を費やすものですが,現在では乗用田植え機に大型コンバインで仕事を行なう農家が増えており,80歳を超えた老人でも若い者には負けじと張り切って稲作を続けている姿を見かけます。
小生においては,亡き父から受け継いだ旧式の歩行型田植え機・小型コンバイン・トラクター・耕運機(ティラー)を駆使しての農作業であるため,本年度においても収穫前にはコンバインを整備すべく,刈り取り刃の位置を調整し,念のためエンジンオイルを交換してから当日に備えたのです。
今年は稲が倒れておらず,コンバインでの収穫作業を順調に続けられたのですが,古い機械なので搬送部分に稲藁が詰まったり,脱穀部分においては選別不能となりエンジンに負荷がかからないように,目で見て確認し,エンジンや機械音が一定のリズムであることを認識しながら,大勢の僧侶が読経しているようにも蝉時雨を聞いているようにも感じながら作業を進めてゆきました。
そんなことで,本年の稲作も事故なく無事に終了しましたが,簡単だと思える稲の栽培にこそ百姓としての奥義があると感じ入り,弥生時代から永遠と続いてきた文化を大切にしつつ,大自然の摂理に従いながら今後も米作りを行ないたいと念じたところです。
2014/10/29
ニンニクの黒焼き作りについて
東から吹いてくる風が冷たくて,突然に冬が訪れたのかと思わせるような午前中でしたが,昼過ぎからは何時の間に風向きが変わったのか南西の風となり,そよ風が心地よい小春日和の午後になっておりました。
午前中に家の中の雑用を済ませ,午後からは畑にて除草と野菜への追肥を行い,早目に仕事を終わらせて家路に着いていた。
この頃は,毎日少しずつ冷え込んでおり,今朝のこと嫁から座卓を炬燵仕様に変更してくれと頼まれたので模様替えを行なったが,夕方となり早速に一足早い冬支度の整った居間にて,炬燵の中で足を温めつつパソコンのキーボードを叩いておるところです。
ところで,ニンニクの黒焼き作りを一昨年から始めたのですが,本年度においては商品として販売可能であると思われる状態まで電子ジャーにて熟成させることが出来たので,経過を下記のとおり記録しておきたい。
記
1 ニンニクの黒焼き作りに使用する電子ジャーは,熟成温度の関係で保温専用の釜が良いと思われる。
2 昨年までは,電子ジャーの底にスノコを置きその上にアルミホイルを敷いていたが,ステンレス製のスノコでも錆が出たので本年度はスノコを使用せず,釜の内側にアルミホイルを敷いて(加熱が強い時は二重に敷く)ニンニクを熟成させることにした。
3 ニンニクは,収穫後3週間を過ぎた物を使用する。
理由は,干し柿の渋抜きに使用する渋柿でも,ある程度は熟したものを使用すると思われ,ニンニクにおいても収穫直後の物を使用すると渋みが残ったので。
4 続いて,ニンニクの根元を切り取り,表皮を適度に剥く。
5 電子ジャーに,ニンニク(釜の5分の3くらいの量)を入れて保温する。
6 熟成期間の目安は,小玉のニンニクは8日前後であり,大玉なら14日前後となる。
7 熟成中のコツとして,最初の4日間くらいはニンニクから出る蒸気を釜の外へ出すため,1日に2~3回ジャーの蓋を開けては閉じる。
8 5日目以降は,1日に4時間程度連続して電子ジャーのスイッチを切ったままにしておき,蓋を開けると内蓋に水滴が付着しているので,キッチンペーパー等で拭き取り,その後に蓋を閉めてスイッチを入れる作業を釜出しの日まで行なう。
なお,必要に応じて,ニンニクの上下を入れ替える。
9 電子ジャーの内蓋に,毎回ですが同じ程度の水滴が付着しているが,そろそろ出来上がる頃だと思った日には,水滴の量が格段と減っているので,そこで終了させるかあと1日熟成させるかは本人の好みとする。
10 熟成期間が長くなると,実が硬くて渋みの残る,黒焼きニンニクになる事もある。
11 完成したニンニクの黒焼きは,適宜な容器に入れて保存するが,小生においてはタッパーや海苔が入っていたビンを利用し,黒焼きニンニクと乾燥剤の入った容器を収納室(暗い場所)に置いて常温保存している。
以上のとおり記録してみましたが,十分に熟成できなかった軟らか目の黒焼きニンニクでも,保存容器の中では熟成が続いているものと思われ,月日が経てば美味な黒焼きニンニクになっている時もあります。
2015/2/22
古民家風な一室を増築中
今日も淡々と過ごしていた一日でした。
午前中に食料品を購入のためスーパーへ出掛け,午後からは畑にて大根・人参・ブロッコリー等を採り,夕方には犬を連れて重信川の堤防を散歩していた。
重信川の河川敷では,梅の花が満開となっており,数羽の鶯が飛び交う様子を眺めていたら,何となくですが春の気配が感じられました。
ところで,嫁の友達が時々とはいえ我が家を訪れては庭で立ち話をしていたので,小生において椅子を用意したり縁側のガラス戸を開けては,そこに座って話をしなさいやと気を使っていたが,
他の誰かが家に来ても,気楽に入れる部屋が以前から欲しいと思っていたので,重い腰を上げて西裏の空き地へ6坪ほどの部屋を作ることにしたのです。
今回の増築では,建築に際しての構想は小生が行い,天井は作らず屋根の内側が見えるように化粧板(無垢材)を張り,梁には曲がった桧を使い,床も内壁も外壁も全て無垢材を使用することにし,これを大工さんに話したら快く承諾して頂き,設計図を大工さんにおいて作成の上,古民家風な一室を建築しております。
また,大工さんの補助をすべく小生も手伝える所は手助けしており,床を支える根石8個を置く作業に当たっては,決められた箇所の土を目加減で固めて根石を置いたが,大工さんから床下の柱を立てたけど目見当でも概ね水平になるもんやのうとの言葉をもらい,手伝った甲斐があったと喜んでおりました。
今のところ,イメージとおりに作業が続いており,完成が楽しみである。
さて,畑ではカスミソウの植え替えとか,ジャガイモ(アンデス赤)の植え付けの予定があり,2月末までには済ませたいと思っています。
なんやかんやで2月も今週だけになってしまった。
2015/4/23
野菜畑と向き合う
何処からともなく吹いてくる微風が心地よくて,太陽の光が眩しい初夏のような一日でした。
午前中に苗物店へ出掛け,トマト・ナス・キュウリ・ゴーヤ・カラシ・スイカ・メロン・白ウリ・芋の蔓・ピーマン・シシトウの苗と,インゲン・オクラ・大根・カブ・トウモロコシ・ゴボウの種を購入し,午後からは苗物を畑に植え付けていた。
諸物価の高騰で,苗物によっては昨年と比較すれば値上がりしており,自給野菜を育てるには肥料代も含めれば出費が重なるところ,野菜畑と向き合っているという満足感はあるのです。
本日においては,購入した野菜の苗を早速に畑へ移植したのですが,一週間くらい前から畑を耕して土作りを行っていたので,スムーズに植え付けが完了しました。
そんなことで,今後の農作業は苗物への潅水と,ニンニク・ジャガイモ・タマネギを植えている畝の除草や,田植えの準備をするのがメインとなった。
ところで,知人に野菜を差し上げた時に,自分で野菜を作っていたら店に行っても肉か魚を買うだけとなるので生活費が助かるでしょうと話していたが,
畑で育てた野菜だけを食べている訳ではなく,調味料・乳製品等も購入せねばならず,季節によっては野菜を買うこともあり,手間をも考えれば野菜は買ったほうが安いと思うものの,退職後の余生を送るには,野菜作りが出来ることは有難く,畑は暇つぶしの遊び場ともなっている。
さてさて,午後6時を過ぎてから家に帰り,生ビール(350ml)を庭先で飲み,今日も無事に終了したとの実感を得たが,最近は小さな庭を見ながら一杯飲む癖がついてしまったので,酒量については自分で決めた量を確認しながら飲まねばと思ったところでもあります。
2015/6/19
久々の妄想
梅雨らしい,どんよりとした空の一日でした。
テレビのニュースによると,今日は夏至であると報じられていた。
昨年12月22日の冬至から半年になるが,歳月人を待たずのごとく日々が過ぎてしまった感がある。
それが人生であると言えばそれまでだが,健康で事故のない毎日が過ごせたのは有り難いと思っているのです。
本日においては終日を畑で過ごし,イチジクの木に防鳥ネットを施した後に,ブドウの木に屋根(透明のナイロン)を取り付けるべく,支柱を立てる作業を行っていた。
防鳥ネットについては,この季節の必需品となっており,サクランボ・グミ・ビワへと順にかぶせてゆき,
イチジクには,大小5枚のネットを洗濯ばさみで綴じて被せたら,嫁からキルトみたいやねえと笑われ,小生においても確かに接ぎはぎのマントのようであると思いながらの作業でもありました。
また,作業中には毎日12キロメートルくらい歩いている人生の大先輩のことを思い出して,ようも続くもんやなあと感心したり,健康を保つには歩くのが一番やと想像を膨らませ,
『心地よい汗で追い出す糖尿病』との標語から,
心地よい読経で追い出す執着心
雑念を掃除で追い出す修行僧
数分間ですが,こんな妄想の世界に浸っておりました。
さて,一農夫にとっては田植えが終わったことが何より嬉しい毎日であり,真夏には酷暑の日もあろうが,暑さに負けることなく田畑にて雑草や夏野菜と戯れながら日々を過ごしたいと考えており,晩酌については深酒しないよう注意せねばとも思っているのです。
2015/8/19
落雷後の回復
台風の影響なのか,雨が降ったり止んだりの,空模様の一日でした。
本日においては,午前中に食料品の買出しに出掛け,午後からは家の中でのんびりと過ごしていた。
畑では,夏野菜であるトマト・キュウリ・ナス等の収穫がほぼ終了し,9月下旬の稲刈りに備え,稲の生育具合を確認する毎日になっております。
そんな毎日ですが,盆を過ぎて朝夕はしのぎやすくなっており,今夕においても窓から入ってくる自然の風を心地よいと感じながらパソコンのキーボードを叩いておるところです。
ところで,パソコンの調子がイマイチの状態が続いていたのですが,先日のこと自宅の近くで落雷があった際に3分間ほど停電があり,NTT光のモデムとバッファロー無線ルーターの電源が落ちた後に回復し,この時に気になっていた無線ラン機能が回復し,パソコンも以前のように快適に動くようになりました。
このパソコンについては,7月22日の午後から不安定となり,ブログを更新する気にもならなかったところ,翌23日の午後からブロードバンドを経由することでインターネットへのアクセスが可能になっていたが,レジューム機能のパソコン画面を開ける毎にブロードバンドへ接続しており手間がかかっていたのです。
また,不具合の原因は,ソフトバンク光のオプション等を解除した際に,正常に接続が出来なかったことが引き金になったようであり,4月27日からソフトバンク光を使ってみての感想は,速度はむしろ下がったような気がしており,オプションを除いての金額はNTT光と同程度であり,今の状態と比較すれば,NTT光で十分であったと反省していたところでもありました。
さて,人はちょっとした事でくよくよしてしまう時があり,小生においてもパソコンの調子がイマイチだったので気持ちが塞いでいたところ,パソコンがスムーズに動くようになり何やら吹っ切れたようでもあるのです。
さてさて,昨日は寺の大施餓鬼法要に出掛け,本堂では住職を中心に10人もの僧侶が経を唱えており,読経の響きが行く夏を惜しんでいるようでもありました。
我が居住地域では,7月31日の輪抜け祭と昨日の大施餓鬼が済んだので,稲穂の実りとともに秋が訪れるのかと思われます。
ここまで書いたところ,裏庭の柿の木あたりで,秋の訪れを告げるツクツクボウシが3~4回鳴いており,季節が移り変わろうとしているのが感じられました。