ゆったりと 大海原を 動く船
霞んで見えるは 瀬戸の島々
行き交ふる 小舟の往来 凪ぎの瀬戸
往時を偲ぶは 古き灯台
昨日は,松山・善通寺間を往復(午前・午後)しておりました。
復路で,高速道路を走っていたら,四国中央市から西条市あたりまでは,右方向に瀬戸内海を一望できて,タンカーらしき船が浮んでおり,島々は薄っすらと霞んで見えたのです。
何ぞ詠めそうであると,思いつつ車を走らせていた時の一首になりました。
「凪の瀬戸」のほうは,港へ行ったならばと,想像しての一首です。
島々は,水軍時代には行き交う舟の中継地であったかも知れず,唯一中世の歴史を見守っていた証人でもあると感じておりました。