晴天でしたが,西方向から冷たい強風が吹いていた一日でした。

 

 この寒さで,畑仕事を休もうかと思いつつも,何れはジャガイモを植え付けねばならず,昨日に作った畝の中央を先の尖った鍬で掘り下げて,醗酵鶏糞を置いた後に土を被せる作業を行っていました。

 

 そんなことで,明日は苗物店で買ったメークイン・男爵の計3㎏と家で保管している種芋3㎏のジャガイモを植える予定であります。

 

 百姓の四季は,今回から,よもやま日記となります。

 

 読み返してみると,修正すべき箇所が多くあり,何を書いとったんやろと思いつつ訂正を行いました。

 

2012/1/13

   段取り八分について

 秀吉が墨俣城を一夜で築いた話は,小説や大河ドラマで知るところであるが,一夜での築城は無理にしても,誰もが驚くほどに早く完成したのは事実なのであろう。

 ところで,今から40年も前の話になりますが,小生が土方の学生アルバイトをしていた頃に,現場監督から「土木工事は段取り八分やで」と教えられた記憶があり,段取り八分を心得て種々の仕事で生かせたなら,業務上の無駄が省けて,効率の良い作業が順調に行えるものだと思っていました。

 確かに段取りを講じなければ一夜城の完成はなく,大げさに言えば歴史さえ変わっていたのかも知れないと考えれば,段取り八分とは仕事をしてゆくために必要な格言のような言葉でもある。

 職を辞し晴耕雨読の身の上となって久しく,今更ながら段取りを考えての作業は少なくなったが,社会人として職場で働いていた頃には,

毎日同じ業務をしているなら,簡素化・合理化できて当たり前,

 それが出来ないのは,やる気がないだけ。 

と段取り八分を心得て,常に創意工夫を凝らし,業務を円滑に進ませて,職場が活性化するよう種々の提案をしておりました

段取りの方法は多種多様であり,仕事の工程を熟知した上で重要な部分について細かく分析し,一定の作業が正確に素早く進むよう,前もって準備しておけば業務は滞りなく遂行されていく。

さて段取り八分を外交問題とか円高に対する処方に用いられないものなのでしょうか。

 拉致問題については一向に進展がない。

拉致被害者家族は一日千秋の思いで横田めぐみさん達の帰還を待ち焦がれているはず。

それでも北朝鮮側が意地を張り通して話合いに応じないなら,粘り強く国際社会に訴えるとか,北朝鮮の同盟国から支援を受けて水面下での交渉が必要になってくる。

 また,円高で日本経済が打撃を受けているのなら,G7・G20等の会議へ出席するだけでなく,関係諸国の事務方と事前の打合わせを密にして,円高を阻止すべく会議に臨むべきであると思料された。

 但し,本気で日本国を愛し,国家のために何とかしたいという気持ちが無ければ,諸問題についての段取りも含め,その場しのぎの知恵しか浮かばないのであろう。

 

2012/4/5

   涙

 嬉しい時にも,悲しい時にも人は何故だか涙を流す。

「そんな事ないよ。涙なんて出たことがないから」と否定する人も居るのでしょうが,自分は涙もろいほうである。

感極まるというのか,単に感動したでも同じであろうが,そんな時,突然に涙腺が緩み大粒の涙がポロポロと落ちていたのを思い出す。

もちろん悲しみが深い時にも涙するが,感極まった時の涙とは質が違うのでしょう。

数日前に流した涙は,鶴田浩二が歌う同期の桜(台詞入り)を聞いている時でした。

実は何回聞いても,その都度涙が出てしまうのです。

何故だろうと,そんな自分を冷静に分析してみれば,何のことはない小生も大和民族の血を受け継いだ馬鹿な男の一人であったと気づいたのです。

但し大東亜戦争を美化し,日本国が再度,軍事国家への道を歩んで欲しいとは一切に望んでいない。

他にも涙したのは,テレビで火垂の墓(アニメ)を見た時に涙が出たのを思い出す。

以来テレビで再放送があっても,可哀そうで火垂の墓は見ていない。

人生にはさまざまな涙があるが,涙のあとには新しい何かがあるのかも知れない。

 

2012/4/10

   春の全国交通安全運動期間中です

 平成24年4月6日()から同月15日()までの10日間は,春の全国交通安全運動期間になっています。

 関係機関では,酒を飲んだら車に乗るなとか,スピード違反をするな,交通ルールを遵守して安全運転に心がけようと啓発している。

交通事故は起こしても負傷しても,社会の迷惑になる。

車社会だから交通事故は防ぎようがないと言えばそれまでだが,運転する者と歩行者等がほんの少しだけ注意しておれば事故を未然に防げたケースは多いのではなかろうか。

小生が自家用車を運転中に注意しているのは,スピードは制限速度以内とし,信号のない交差点では徐行するとか,当たり前の交通ルールではあるが守るようにしている。

ところで,制限速度を守り運転していると,後続車が追い越してゆく。

追い越した車には,

「早く行きさいや。彼女が待っとるんけ,嫁さんの手を握りたいんやろ,家に帰って酒を飲みたいんけ,気持ちは分かるが焦られんぜ等」と心の中で言葉をかけてあげている。

自分も以前には時々追い越をしていたが,目的地までの走行時間にさほど変わりはなかった。

さて,運転中の心に余裕がないと事故が起こる時もあるので,よく見える目で運転して欲しいと願うものである。

 

2012/4/12

   チェックリストの作成について

職場では,新たに採用されたり配置換になった皆さんが,そろそろ仕事に慣れてくる頃なのでしょうが,それでも時々は事務上のミスを起こす時期でもあるようだ。

仕事のプロだと自負していても,絶対に失敗しないという事はないので,業務の内容にもよると思われますが,事務が一段落する毎に,作成したチェックリストで確認すれば,帳簿等の記入漏れが少なくなる。

また,1枚の用紙の中にもチェックする箇所があり,様式ごとに日付から印鑑まで,例えば8箇所・11箇所・15箇所と確認すべき数を記憶しておくと記入漏れが防げる。  

自己の受持ち事務が如何ほどあり,それについて行うべき帳簿の整理とかコンピューターの処理とかを確実に終わらせたか,チェックリストで確認出来ると安心する。

 

2012/4/16

   議論好きやのう

畑仕事に精を出していた一日でした。

雑草に覆われた畑の一部(0.5アール)をトラクターで耕し,大きい草を熊手で集め,程良く整地した後にミニ耕運機で畝を上げて,更に整地用の鍬で畝を盛り上げて,熊手にて再度の草取りを行い,本日の作業を終えることが出来ました。

小生が耕作している隣の畑では,元小学校長が3アールくらいの農地を借りて自給野菜を育てているが,この人もなかなかの頑固者のようであり,農業用機械は一切に使わず,鍬のみで畑を耕し,種を蒔き野菜を育てている。

普段は互いに余計な話をせず5年が過ぎたが,今日は小生の作業が手際よく進んでいるのを見た先生から「きれいに出来ましたねえ。土の中には草が残っているようだけど,芽を出すんやろか」と話しかけてきたので,当方から「土中にある全部の雑草からは芽が出ないと思うけど,トマトや茄子なとの苗を植えたら,土中に残った雑草が生育の妨げにならないかと心配しながらの作業でしたよ」と答えたりの,たわいもない話をしていたら,

どちらかともなく国会議員の議論について,「言うだけよ」みたいな会話になり,元校長から,小学校の生徒会のほうが場に即した理論的な内容であり,最後には誰でもが納得のいく結論を導いていたと話しておりました。

さて,国会と小学校の生徒会とでは比較の対象にもなるまいが,良識ある議員の先生方なら,今の日本国はどうあるべきで,それに対して如何なる処方が必要なのか,一農夫が寝言を言うまでもなく既に決まっていると思われるので,議論も大切であろうが,決めなければならぬ事項は議決させて,新しい議題に取り組むべき時であると思われた。

 

2012/5/23

  そうじゃなさん

タイトルから想像すると「日本昔ばなし」のようでもあるが,そんなユーモアのある話ではない。

お恥ずかしいのですが,我が家の母親は自己主張が強すぎて,本人からの問いかけに対し,小生が何時でも何事にも「そうじゃなあ」(そうやねえ)と返事しないと母は不機嫌になるのです。

老人性の甘えに似た気持ちが,そうさせるものであると納得し,「そうじゃなあ」と聞き流していると,今度は何を話しても,そうじゃなあとしか返事しないと怒り出す。

12年前に未亡人となったが,生前の夫に対しても自己主張が強く,小生の父を困らせていたのを記憶している。

困ったものである。

この種の人間は各種職場にも存在し,上司に『そうじゃなさん』(あだ名)が居る部課の職員・社員は『そうじゃなさん』をうっとうしく感じる時もあるようだ。

そういう上司は,「私の意見に従え,でないと不利益を与えるぞ」とばかりに圧力的に指示・命令するが,ごもっともな内容なら業務に生かすところ,思いついた事を口頭にて次から次へと指示されたのでは,受ける側は気持ちが落ち込む時さえあるらしい。

職人さんとか,研究者なら頑固一徹が取り柄で,成果を残す人も多かろうが,公務所であったり一般企業にしても,上司が威張っているようでは組織が凝り固まるばかりであり,時代に取り残されてゆくのは目に見えている。

何となく書いてしまったが,小生も「そうじゃなさん」にならないよう気をつけたいと思っている。

 

2012/6/21

   市役所にて

本日の午前中に,松山市役所の国保・年金課へ,国民健康保険料の納付料金変更の手続きに出掛けていた。

 別館三階まで階段にて上がると,向かい側にエレベーターの乗降口があり,その周辺に3人の国保・年金課職員が待機し番号札を外来者に渡していたので,自分も受取って課内の壁側に置いてある長椅子に腰を掛けておりました。

 1分もすると,番号札を配っていた職員から,「本日はどういった御用件でしょうか」と尋ねられ,内容を話すと,早速に変更手続きの様式を持参し記入要領の教示を受けたので,必要事項を書き込んで提出した。

 さらに5分くらい待っていると,カウンターへ呼ばれ,専門職らしき職員が丁寧に対応し手続きが完結したのです。

 あまりの素早さに驚き,帰り際に番号札を配っている職員に,「他の課でも,窓口へ行くまでに,同じ方法で対応しているのですか」と聞いてみたら,「課によって違いはあるものの,業務がスムーズに運ぶよう工夫しています」と答えていた。

 ところで,この頃は全ての公務所でコンピューターを導入し,事務の省力化を計っているので,住民基本台帳を基礎とした共通番号制度の導入が実現されたなら,関連する役所毎に情報をデータベース化し,さらなる行政事務の簡素化を計れば,職員の定員削減の足がかりになるものと考えておりました。