2012/5/21

   裁判員制度は必要か

裁判員制度の施行から3年が過ぎた。

同制度についての詳細は専門家に任せるとして,法律家でない一般市民が何故に刑事裁判の裁判員として陪席する必要があるのか,この制度に対し疑問を抱いている。

ヨーロッパの諸国では参審制が採用されているようだが,日本国では旧刑法下において大審院長であった小島惟謙が司法権の独立を擁護し,以来我が国においては独自の法文化が形成され今日に至っている。

ところが,どこで歯車が狂いはじめたのか裁判員制度が制定され,衆議院議員選挙の有権者から無作為に選ばれた裁判員が,合議制裁判を必要とする事件に対し,裁判員として刑事裁判に参加するよう定められた。

実は我が家にも裁判員の候補者になったとの封書が2通届いたが,諸般の事情で辞退した事があった。

裁判員制度については「皆で裁けば怖くない」この言葉につきると考えている。

さて裁判官として任務を遂行するなら,時には命がけで職務に専念する覚悟が必要であろうし,退官後も隠遁生活するくらいの信念があってこそ厳しい刑を科する事が出来るのではなかろうか。

それが裁判官としての使命であり,裁判員制度は不要である。

 

2012/5/27

  決断する

今日は稲作を予定している田んぼの耕運作業で1日を終えた。

トラックターを運転していて最初に気付いたのが,快晴の空から入道雲が力強く地上を睨みつけている風景であった。

後は単調なエンジン音を快く感じながら耕運していると,ムク鳥が5羽くらい飛んできて,耕した土中の虫でも探していたのか作業を終えるまでトラクターの回りから離れなかった。

単純な作業をしていると,決まったように日々のニュースが脳裏を徘徊する。

消費税増税に反対する政治家の演説をテレビのニュースで聞いていると,ごもっともな話であるが,反対するための理由づけのようにも感じられた。

震災がれきの処理問題を巡っては,被災地にて全てを処分するのか,全国の自治体ががれきを受け入れて処分すべきであるのか賛否両論の世論があり,反対する立場の人々は命がけで搬入を阻止しようとしている。

震災直後には「ひとつになろう」とのキャッチフレーズにて,全国民が東日本大震災を自分の事のように感じ可能な限りの支援をしていたが,がれき問題では放射能に汚染されたおそれのある廃棄物の受入れには反対している。

この問題では,可能な限り現地で処分を完結させるのが本来の姿であり,全国にがれきを分散させる必要はない。

 

2012/6/26

   ゆりかごから墓場まで

 テレビのニュースによれば,東大阪市の職員約30人の親や兄弟などが生活保護を受けていることが市の調査で判明したようである。

 生活保護については,5月下旬にお笑いコンビの一人の母親が受給していた件で,本人が会見にて謝罪した頃から,他にも同じケースが存在しているはずだと,生活保護受給の実態に関心を抱くようになった。

 生活保護とは,仕事をしなくても日々遊びながら暮らしてゆける,有難い制度である。

 しかしながら生活保護を受けるには,受給条件の項目を満たす必要があり,簡単には認定されない。

 されど一度認定を受けてしまうと,行政が必要により生活保護を打ち切ろうとしても,認定した時より解除の手続きのほうが困難であるようだ。

 日本国内では国民年金で細々生活している世帯があるいっぽう,生活保護を受けることで,医食住の心配が不要となり,一部の受給者は毎日ではなかろうが,昼はパチンコ,夜はスナックでカラオケのマイクを握るといった生活をしていると聞く。

 誰でも生活保護を受けなければ生きてゆけない状況に落ち入る時があるかも知れず,制度そのものにクレームを付ける気持ちはないが,真面目に働いても生活保護と同程度の収入であったり,細々と国民年金で生活するより生活保護を受けた方が気楽に人生を過ごせる社会では日本国に明るい未来は訪れない。

 

2012/7/1

   オスプレイ

 主翼の両端にタケコブターを取り付けたような,妙な飛行機がオスプレイであることを最近になって知った。

 沖縄県知事は,このオスプレイをアメリカ軍が米軍普天間飛行場へ配備させようとしている件について,反対であると表明している。

 オスプレイの飛行中に,片方の回転翼が止まれば墜落する恐れがあり,人家がある地域での運航に反対するのは当然のことである。

 ところで,オスプレイは片方のエンジンが止まっても,もう一方のエンジンの力で,常に両方の回転翼が作動するような仕組みのようである。

 しかしながらオスプレイが墜落する直前の映像から想像すれば,運転ミスは勿論のところ,地上の近くでは自ら発生させているプロペラ風が大地に当たり機体のバランスを崩し,なお自然界の風も加わり操縦不能の状態に陥ったように見えた。

また何れかのプロペラの回転速度が減衰しての事故も考えられ,絶対に安全であるという保証はなく,オスプレイの街中での離着陸は許可すべきでない。

 

2012/11/15

   信念が強くとも

 寒い一日でした。

 この寒さ何とかならんやろかと嫁に愚痴ったら,お天とう様のすることやから仕方ないわいとクールに返されてしまった。

 社会では,有名な女優・評論家が亡くなったとのニュースがテレビで放送されていた。

 人間いつまでも生きられないので,精一杯生きて,逝く時はさくらの花が散るように旅立ちたいものである。

 中央では,衆議院を明日解散して,12月16日に総選挙が実施されるようだ。

 各政党はマニフェストで勝負するのか,男気で勝負するのか,一農夫も気にかかるところである。

 第三局の結集については,政策が不一致であるとの理由で迎合しないのは,政治家としての信念の強さの表れであろう。

 しかしながら,他党と組むということは双方の考えに相違があって当然なところ,互いに日本国を変えたいという大義名分があるなら,一歩引いたり譲りあったりしながら理想の国家を実現させるために手を組んだほうが得策かと思われる。

 今の時代でも「よっしゃー」とか「やかましい,何をぬかしよるんぞ」で世の中を作ることも可能である。

 神々からの力を授かったような政治家は現れんのう。

 

2012/12/7

   政治とは

 久しぶりに小春日和を感じさせる穏やかな日中でしたが,朝一番の畑ではバケツに溜まった水が凍り,本格的な冬の訪れを告げているようでもありました。

 こんな日を逃がすと明日はないとばかりに,畑にてジャガイモの残りを収穫し,ニンニクの畝に藁を置いたり,里芋の種芋を保管する作業に追われていた。

 社会では,本日の午後5時22分に東北地方で地震があり,震度5弱の揺れが観測されており,選挙関連では,藤村官房長官が北朝鮮のミサイル発射に対し,地元の大阪府吹田市にて「さっさとあげてくれるといい」と述べたようであるが,問題ある発言とは言え,早々に衆議院が解散し,総選挙後に野党へ下野した方が気が楽であるかのようも聞こえた。

 民主党も可哀そうだけど,仕方のないことよ。

 民主党政権が発足した頃には,国民の多くがその手腕に期待していたが,何ちゅうのか張りぼて内閣が入れ替わっただけで,何の役にも立たなんだ。

 

 小生の寝言ではあるが2010/4/14に,

 

 鳩山内閣の支持率低下が予想していた数字に達した。

 民主党が掲げたスローガンの中で子供手当と高校生の授業料無償化については,金額さえ調整出来れば十分に評価できる。

 しかし高速道路の無料化と沖縄の米軍基地移設問題については大きな失点を残しそうである。

 高速道路問題については社会実験を経て無料化へとの構想だが,とりあえず車種に関係なく終日上限1000円にするくらいの思い切った政策が必要ではなかろうか。

 沖縄の米軍基地移設問題については,徳之島で結論を出せば簡単であるのに,何故に決定が遅れるのか不思議である。

 すべての政策についてであるが,とてつもない金と利権がうごめいているように思えてならない。

 さて第2回目の事業仕分けが始まるらしい。

 民主党の国会議員並びに関係者諸君パフォーマンスして点数をかせぐなよ。国民は小学生以上なら日本国が揺らいでいるのを知っている。

 落語家・テレビのコメンテーター・増添議員が言うまでもなく国会議員が多すぎるのは周知の通りである。

 国会議員になって名声が欲しいのか,子孫のために美田を残したいのか,お金を稼いで贅沢をして老後も安定した生活をしたいのか。

 さてさて国民不在の政治に今こそ別れを告げる時ではなかろうか。

 このままでは次期の参議院選挙は与党惨敗であり,やがて民主党とゆう名は過去の農民一揆のように歴史の片隅に残されるだけであろう。

   

 との寝言であったが,米軍基地がどうのこうのではない。

 

 政治とは,その時々の世論を察知しながら国民が何を必要としているのかを把握し,世の中の状況に応じた施策を以って国家を安定させるとともに,外交関係を調整しながら,将来をも見据えた政策にて人々の暮らしを豊かにすることであると思われるが,民主党は政権与党になれたことの喜びだけに浸り,大切な目標を見失い,ただ無駄な時間を過ごしてきただけのような気がしてならない。