原発問題について

   

2014/1/13

原発は必要か

 昨日のお日待ちで飲み過ぎたせいか二日酔いとなり,今日は畑へ出掛けず居間にてパソコンとにらめっこして過ごしていました。

 社会では東京都知事選に絡み,原発問題が争点になりつつあるが,

 都知事選には関係ないとの考えもあるところ,2020年に東京オリンピックの開催を控える中,福島第一原発の事故が収束しないまま原発を推進するのは如何なものかと考えていた。

 以前に,小泉元首相が脱原発の発言をし,「総理が決断をした後は知恵者が知恵を出す」と述べた時には,政府側から「あとで誰かが考えるでは無責任」との指摘もあったようだが,

無責任であると指摘する側こそ,原発と自然エネルギーについて比較し,福島第一原発のような事故が起きる可能性があっても,なお原発が必要であると説けるなら,多くの国民は納得するものと思われた。

 原発のデメリットは何より事故であり,使用済み核燃料がどうのこうのではない。

 原子炉にしても,年月を経れば容器に穴が開くかも知れず,それ程の危険な装置に頼ることしか出来ないのは情けないと考えるのが良識でもある。

 小生は原発推進に反対であり,以前に書き残していたメモには,

   

(2011/5/29)

 福島第一原発事故を受けて,原子力行政への不安が深まりつつある。

 今回の事故については,各識者は想定外であったとの見解を示しているようであるが,素人目には安全神話が崩れてしまった感が拭えない。

 水素爆発による原子炉建屋の崩壊くらい専門家なら予測出来たにもかかわらず,原子炉建屋を航空機が衝突しても破壊されない程の頑丈な構造にし,外部からの攻撃に対する備えを重視したため,発生水素に酸素が反応して爆発したという化学の実験でもしたくらいな状況で,あれほどの見るも無残な姿に変わってしまった事態に驚きを隠せないのではなかろうか。

 人間が神の領域に足を踏み入れることは不可能であるが,原子力発電所は危険な施設であることを念頭に置き,事故を未然に防ぎたいならIF関数を何層にも巡らせて原子炉を守り,原子力建屋にはガス爆発を未然に防止するために,水素等のガスを感知するセンサーが反応すれば,建屋に取付けた窓から外部へガス抜き(必要により大型換気扇を使用)する装置も必要であろう。

 また天災事変等の際には隔離された数か所の建造物から,あらゆる事態を想定したマニュアルとおりの作業が遠隔操作で行われるようなシステムの構築が必要であり,これ以上の対策は外にないとの確信を得るとともに,その構造について日々再確認し更なる研鑽に努めてこそ,施設全体を守るだけでなく広く世界に安心感を与えるものと思われます。

 そして原子力発電の技術が少しでも神々の領域に近づけてこそ,原発の安全神話が保たれるのではあるまいか。

   

(2012/3/29)

東京電力の幹部は,原発事故を対岸の火事だと捉えてないだろうか。あれだけの事故を発生させておきながら会社が潰れることもなく電気料金を17%値上げするらしい。

原発事故を人災と認め,加害者の自覚があるなら,今更ではあるが自己が所有するグラウンドへ仮設住宅を建設し,そこに住んでみると避難生活者の気持ちが分かり,今まで気づかなかった事が見えてくるのでしょう。

   

(2012/4/11)

 原発の再稼働問題が話題になっているようだ。

 今からの季節はオフィス等でエアコンを本格的に稼働させ,真夏に向けてますます消費電力が増えていく。

 福島第一原発事故が発生して以来,日本の原子力行政は空転しているようだが,再稼働して運転が安全に続けられるなら国民の多くは原発再稼働に賛成するのかも知れない。

 但し将来のエネルギーも原子力に頼るような政策では,日本国に明るい未来はないので,原子力に代わるエネルギーを何にするか,再稼働と同時に国民に示す必要がある。

また,原発問題では原発にこだわるから先が見えてこないのであり,

 太陽光・水力・揚水力・風力・波力・地熱・火力の設備と事業を全国に展開し,中央指令所で発電の状況を把握・確認しながら以後の発電量を予測するとともに,

 例えば,太陽光発電等で如何ほどの発電量が得られ,不足分は火力発電や揚水発電で賄うことにより電力の安定供給が可能となれば,原子力発電だけに頼っていた頃が恥ずかしくも感じられる時代が訪れるものと思われた。

 そのためには,メガソーラー等の基地を全国各地に作ることから始める必要があり,日本国の隅々で発電という電力事業が展開されれば雇用の創設にもつながるものと思料された。

   

(2012/5/7)

泊原子力発電所3号機が5日の深夜に発電を停止し,これで日本国内の原発は稼働しておらず,電力の供給は火力発電とかに頼る方法でしか賄えない現状となった。

原発反対派にすれば,これこそ新しい日本の夜明けだと,己の信念が通じたことで喜びに満ち溢れているのでしょうが,原発というやつは厄介なもので,まるで生き物のように,今後も我々の生活を支配してゆくものと思われ,完全に日本国から原発が無くなるまでは安心出来ないのでしょう。

小生は無知なる一農夫であるが,原発に賛成か反対かと問われたなら,反対であり,なお将来は原発や核のない世界こそが人類にとっての楽園であると確信しており,そこへ辿り着くまでの間を如何に生き抜くべきか,今こそ神々に試されている時であると感じている。

ところで,田畑にて活躍する農業用の機械のうち,年に一時期しか動かさない田植機・コンバインは使用後に相当程度のメインテナンスを施してないと,一年後に可動させた時に調子が良くない時がある。

原発と農機を混同するつもりはないが,原発は停止している間も可動している時と同じくらいの監視が必要であるらしい。

車のようにガソリンが無くなるまで運転すれば,エンジンが動かないのなら一件落着であろうが,原発の仕組みはそれほど簡単なものではないようだ。

そして原発廃炉へ向けての作業は,複雑な工程と年月が設定され,絶対に失敗しないという保証が必要となる。

さて可動して夏場の電力問題を解決するのか,停止のまま不安定材料を残しながらも原発と縁を切る方向へ進むのか,全世界が注目しているのは言うまでもない。

(2012/6/9)

 原発は稼働していても,停止の状態でも,廃炉の作業を進めていても人類にとって疫病神であることを,悟るしかない。

   

(2012/8/23)

 原発問題については,昨日のニュースによると反対派及び賛成派が野田総理と意見を交わしたようであるが,現状では原発が動いていても仕方ないとも考えている。

ただし何年先になるのか不明であるが,原発のない社会が実現されたなら,それこそ未来社会への入り口となろう。

 ところで不謹慎ではあるが,絶対に安全で,簡単に廃炉が出来る,ミニ原発は作れないものでしょうか。

 それが可能ならエネルギーの心配は不要となる。

   

(2013/3/3)

インターネットによると,アメリカの18歳少年が小型原子炉(自宅ガレージ内に設置)を考案し,発電量は10万世帯分であるとのニュースが掲載されていた。

 小型原子炉については一農夫でも興味があり,以前の寝言には『不謹慎ではあるが,絶対に安全で,簡単に廃炉が出来る,ミニ原発は作れないものでしょうか。それが可能ならエネルギーの心配は不要となる』

 と書いていたが,小型原子炉がより安全な装置であるなら,我が国でも研究・開発をすべきかと思われた。

   

(2013/5/4)

原発を売り込むなかれ

 テレビのニュースによると,安倍総理が中東に原発を売り込み,トルコでは原発4基を建設するための受注が内定したと報じられていた。

 福島原発とは形式の違う新型原発のようであるが,過去に巨大地震が発生している同国へ原発を売り込むとは,アベノミクスとは言え思い切った決断であったと驚いている。

 原発が稼働すれば,高レベル放射性廃棄物の処理問題も発生するけれど,他国だから,そんな事はどうでもええのでは困ると思うが,どんなんやろ。

   

(2013/5/16)

 社会では,敦賀原発2号機の真下を走る断層は活断層であるとの見解が示されたり,橋下氏が発言した旧日本軍の慰安婦問題がどうのこうのと取り沙汰されている。

 原発問題については,日本は地震および火山国であり,原発を設置するのに絶対安全であるとの場所はないと思われるので,原発を稼働するなら福島の次は己の市町村であることを覚悟しておく必要があり,なお原発だけに頼っているのは如何なものかと思われた。

   

(2013/6/18)

 テレビのニュースによると,共産党と社民党においては,安倍首相が東欧諸国へ原発をトップセールスしている件について,死の商人であると揶揄していた。

 原発のトップセールスを死の商人とは手厳しい言葉であるが,

 福島での原発事故が,現在においても収束しない状況下での原発売り込みは如何なものかと思われた。

 さて原発のトップセールスについては,心臓が強すぎるとしか言いようがない。

 原発については,利便性と危険性が半分ずつ存在する,玉手箱のような装置であることは今後も変わらないと思われ,

 我が国においては,原爆を投下された国家であり,なお福島での原発事故をも惹起しており,その原子力発電装置を海外へ輸出するのは,

 どれ程に技術が向上しているとはいえ,如何なものかと思料された。

 また,東欧諸国においては,原発から原爆を密かに作る計画を持っているかも知れず,それなら尚更に原発を輸出することは控えるべきである。

 さてさて,東欧諸国で普通に原発を稼働しても,万一に事故が起きれば,原爆を投下されたように末代まで怨まれるだけよ。

   

(2013/7/16)

 テレビのニュースによると,参院選の争点にもなっていない原発の再稼働問題について,

再稼働させたい企業側は,安全性が確保されたなら,一日でも早く可動したいようであり,

反対する側の者は,純粋な気持ちにて原発事故は福島だけにしておこうと訴えていた。

 世の中には,『一度あることは二度あり,二度あることは三度ある』とか,『天災は忘れた頃にやってくる』との諺があり,

 原発に,絶対の安全はないことを忘れてはなるまい。

 さてさて,電力業界も妙な宗教に凝ってしまったように,原発に依存することしか出来んようではサッパリよのう。

   

(2013/9/28)

原発問題では,日本国内の17箇所へ既に原発が設置されており,そこで発電された電気で生活していた時代もあったので原発=悪と言いたくないが,

福島原発事故の被害を鑑みれば,日本国内において第二・第三の原発事故が発生することは十分に考えられるので,旧式の原発は廃炉にし,それでも原発を必要とするならブラウン管から液晶へ変わったように,小型で簡単に廃炉可能な新型の原発を開発すればエネルギー問題は解決できるものと思われた。

  

(2013/10/23)

テレビでは福島第1原発の汚染水処理問題について毎日のように放送され,

 台風による雨で,汚染水タンクの周囲にたまった水の流出が懸念されていた。

 汚染水の処理については,国家をかけて一日でも早く解決をせねばならぬ課題であり,

 現時点においては,新型浄化装置1基で試験運転をしているようであるが,

 浄化装置だけでは時間がかかり過ぎると思われ,

可能なら,蒸留したり遠心分離機で放射性物質を取り除く方法と併せて対処することが望ましいと,温泉に浸かり一考していた。

  

 こんな寝言でしたが,原発を推進するのか脱原発を宣言するのかを迷うなら,脱原発のほうが子供達に明るい未来を残すためには得策かと思われるところ,

 それでも原発に頼り,他にエネルギーを安定的に確保しようとする知恵を働かすことが出来ないなら,福島第一原発のような事故を惹起しても,自社と受入を容認した市町村が全責任を負って対処すべきであると思われた。