関連事項として
2011/10/12
円高対策について
平成20年9月の米国リーマンブラザーズ破綻に端を発した世界同時不況・経済危機は我が国の経済にも影響を与え,平均株価は暴落し大企業のみならず個人投資家までもが損失の膨大さに驚き,以後ドバイショックやギリシャショックと金融不安・財政危機が連鎖反応のごとく続き,結果として各国通貨に対する円高を阻止できず,このところの円高をみても対米ドルで,8月19日に戦後最高値である75円95銭に到達し,その後は77円80銭くらいまで戻すもそれ以上の円安とはならず,かかる歴史的円高から抜け出せない状況にある。
ところで円高になれば,海外旅行や輸入関連商品が安価で手に入り,それなりのメリットはある。
しかし反対に輸出産業は,この円高により海外では日本国内で生産した商品が売れにくくなり,各企業においては生産の拠点を海外に移し,工業製品をより安く造ろうとする機運が高まり,結果として日本経済は伸び悩むことになる。
G7等の会議では,この負の連鎖を断ち切るべく,世界の経済情勢に応じた各国の通貨の度合いについて話し合うべきであり,例えば円は米ドルに対してなら1ドル何円くらいが相当かを意思表示し,その他の通貨においても個々の国では何程が輸出入に適正かを話し合い,その上で為替市場での協調介入を行い世界通貨の安定を計るべきかと考えるものであります。
実際には当然にこのような内容も話題の一つになっているとは思われますが,更に一歩を踏み込むなら,為替市場では個人投資家から専門の為替ディーラーまでもがしのぎを削りながらトレードを繰り返しており,為替変動の要因には米国雇用統計等のように各国経済指標の結果で売買し,要人の発言とか口先介入でもゲームをしているように為替が変動するので,G7等では第一に為替相場の安定化を計るよう知恵をしぼるべきかと思われる。
さて本来の為替変動は健全な市場原理に任せるべきであろうが,前述のごとくゲーム感覚での売り買いが横行しているなら一石を投じなくてはなるまい。
しかし協調介入するにも膨大な国家予算が必要であり,なかなか実行出来ない現状であれば,G7や周辺各国の了解を得て為替介入用の貨幣を国ごとに製造し,為替市場を安定させるために使用してはどうかと考えるものであります。
ただしここで使用した資金は将来をもって他通貨に交換して利益を計ることのないよう万全の対策は必要なのでしょう。
それでも日本国の通貨が健全で価値があると群がってくるディーラーには,日本国債も格付会社から格下げを余儀なくされて,やがてはイタリアのようにシングルAへの格下げも想定され,日本国も経済破綻がいつ訪れても不思議でないことを力説するしかあるまい。
2012/6/1
円高が進んでいる
専門的なことは解らないが,ユーロに対して円高が進んでいる。
FXで外国為替を売り買いしている人なら,そろそろ円安に向かう頃だと思い,買いを考える時であるが,簡単には円安に振れそうにない問題が為替市場に存在しているようだ。
ギリシャでは6月17日に総選挙が仕切り直され,その結果次第でギリシャがユーロ圏からの脱出をするシナリオもあり,それに連動して逃げ場を失った投機資金が円へと流れ込むことが予想される。
ところで輸出産業にとって,他国通貨と円との為替レートは,円安の方が有利である。
それを踏まえてか,現状では異常な円高に対し日本政府が為替相場を安定させるために,円売りドル買いの為替介入を実施し,一時的に円安(5円くらい?)にしているが,根本から円高を阻止する方策を講じない限り,益々の円高が進むばかりである。
FXでは,現在の為替レートが幾らであり,更に円高が進むなら何円まで進行するのか,反対に円安へ転換するなら如何ほどまでであるのか予想出来れば勝算があるらしいが,簡単には読み切れないものでもあるようだ。
一農夫には縁遠い話であるが,今夜の雇用統計で一時的に円安へと振れても,しばらくは円高が続きそうである。
2012/8/6
投資信託について
投資信託で損失を出しているという話を聞いたことがある。
2008年9月のリーマンショック以降,世界経済がある程度の落ち着きを見せた始めた頃に,証券会社は通貨選択型の債券投信商品を市場に売出し,一商品あたり1,000億円以上の金を集めて運用会社に託していた。
投資家は,更にリーマンショックのような世界同時不況・経済危機は訪れないものと思い込み,高配当の新しい商品が出るごとに証券会社を信頼し,安心して新商品に投資を続けていた。
ところが世の中の流れは予想がつかない事ばかりで,以後ドバイショック,ギリシャショックと金融・経済危機が訪れ,為替市場にも影響を与え,日本国では現在においても歴史的円高から抜け出すことが出来ず,例えば投資信託でのレアルコースを保有している投資家なら,投資年月日と為替相場によるが,現時点での評価損益はマイナスの値を示しているものと考えられます。
そもそも投資信託の高額配当金に飛びついた投資家も悪いが,それ程までの高配当を認可している当局にも問題はある。
投資信託では,証券会社に一定の金額を信託すると,証券会社から運用会社に資金が流れ,運用会社が各種企業(例えば米国ブランド株)に投資して運用するとともに,その利益を投資家に還元しているが,レアル・ランド・オーストラリアドル等のコースに投資するので,為替変動による損益が多くFXでもしているようだ。
また運用会社が倒産しても,保険が適用されるとか,他の運用会社が買い取るなりして,投資家に迷惑をかけないシステムであると聞いているが,現在のような円高が続く限り,配当金は多いが満期を迎える頃の為替相場を想像して不安になっている投資家も多いのではないかと思われる。
テレビで時代劇を見ていたら,ヤクザが開帳する賭場では,最初は気持ちよく勝たせてもらっているが,イカサマ博打と知らずに金を注ぎ込んでいると,負けてしまうシーンがあり,これと投資信託を混同しないが,こと円高に対しては,何らかの意図があっての円高のように感じられてならない。
2012/8/7
追記です
昨日の件について,一農夫が妄想し,寝言として追記させてもらうなら,
最近の金融業界では,6月19日に野村証券の元社員であったAIJ投資顧問の社長が,厚生年金基金から委託された1000億円以上の年金資金を詐取したとして警視庁に逮捕され,
8月3日には,企業との取引に関し,野村証券にインサイダー取引の問題があったので,これを是正させるために金融庁から同証券に対し業務改善命令の行政処分が発出される等があり,業界に対する投資家の目は厳しくなっているものと思われる。
ところで証券会社から投資信託の資金を預かった外国の運用会社は,各種企業に投資しているようだが,その実態は一農夫には不明であるところ,預かった運用資金の半分または一部で外国為替の売買をし,例えばブラジル政府に金利を下げるよう要請し,金利が連続して下がる見込みがあるなら運用資金でレアルを売りまくり,己の会社は利益を上げて,知らぬ顧客は為替レートだから仕方ないと諦めさせる構図も妄想される。
その他として,投資信託の商品を持った2カ月後には,毎月分配型なら早速に配当金があるようだか,この配当金についても投資家本人が投資した金額の一部から出ているなら問題がある。
約款を熟読理解して,投資信託の商品を買うべきなのでしょうが,素人に対し退職金で気軽に買わせているなら,預金ではないが,もっと良い商品を考えないと証券業界に明るい未来はない。
証券会社は,常にお客様を第一と考え仕事をし,お客様に喜んでもらえるよう業務に励んでおられると思うので,追記以下はあくまでも一農夫の妄想と寝言であることを申し添えておきます。