タイトルから想像すると「日本昔ばなし」のようでもあるが,そんなユーモアのある話ではない。

 

お恥ずかしいのですが,我が家の母親は自己主張が強すぎて,本人からの問いかけに対し,小生が何時でも何事にも「そうじゃなあ」(そうやねえ)と返事しないと母は不機嫌になるのです。

 

老人性の甘えに似た気持ちが,そうさせるものであると納得し,「そうじゃなあ」と聞き流していると,今度は何を話しても,そうじゃなあとしか返事しないと怒り出す。

 

12年前に未亡人となったが,生前の夫に対しても自己主張し,小生の父を困らせていたのを記憶している。

 

困ったものである。

 

この種の人間は各種職場にも存在し,上司に『そうじゃなさん』(あだ名)が居る部課の職員・社員は,『そうじゃなさん』をうっとうしく感じる時もあるようだ。

 

そういう上司は,「私の意見に従え,でないと不利益を与えるぞ」とばかりに圧力的に指示・命令するが,ごもっともな内容なら業務に生かすところ,思いついた事を口頭にて次から次へと指示されたのでは,受ける側は気持ちが落ち込む時さえある。

 

職人さんとか,研究者なら頑固一徹が取り柄で,成果を残す人も多かろうが,公務所であったり一般企業にしても,上司が威張っているようでは組織が凝り固まるばかりであり,時代に取り残されてゆくのは目に見えている。

 

何となく書いてしまったが,小生も「そうじゃなさん」にならないよう気をつけたいと思っている。