日月歳差(赤道の歳差)については
「FNの高校物理(分野別目次)」
「歳差による星の位置変化」
に書いてあるということは前回記事にしたのですが、一般歳差(日月歳差=赤道の歳差と惑星歳差=黄道の歳差)についても書いてある資料をネット上で見つけたので紹介します。
「国立天文台、総合研究大学院大学 - 福島登志夫 - 天体の回転運動理論入門(上)」
「国立天文台、総合研究大学院大学 - 福島登志夫 - 天体の回転運動理論入門(下)」
歳差の影響の計算の仕方は(下)の156ページにあります。
講義に使うPowerPointの資料なのか説明があんまりないので補足しておきます。
J2000.0での方向余弦をL0,M0,N0としたとき時刻Tにおける方向余弦 Lm,Mm,Nmは
で表されます。
ここで
を意味し、そして
R1(θ)
というような表記は第一軸(=x軸)を中心にθ回転すること(回転行列)を意味しています。
例えば
R3(-zA)
であればz軸を中心とした回転ということになり
ということになります。
回転角は下の方にある計算式で求めます。「オッポルツァーの歳差角」というのだったと思います。
実際にExcelで計算する例は別の記事にします。
(2013-08-18 12:15:00)
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「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (1)」 編集
ある時点の太陽の自転軸を表すB0から任意の時点のB0をどう求めるか考えていたら....
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (2)」 編集
「太陽の自転軸の方向」がわかればそこからB0などの太陽の自転軸向きを表す量との
関係がわかりそうです。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (3)」 編集
実際に国立天文台の暦でB0を計算してみました。でも正しい結果が得られません。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (4)」 編集
NASAジェット推進研究所の暦を使って求めたB0は国立天文台の数値と一致しました。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (5)」 編集
国立天文台の「自転軸の方向」は計算に必要な精度がなかったのが不一致の原因でした。
「赤道座標に一般歳差を反映する」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (1/3)」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (2/3)」 編集
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「度分秒・時分秒と度との変換(1)」 編集
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「「内積」というもの」 編集
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で表されます。
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例えば
R3(-zA)
であればz軸を中心とした回転ということになり
ということになります。
回転角は下の方にある計算式で求めます。「オッポルツァーの歳差角」というのだったと思います。
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